イルカ・クジラ・シャチの違い
みなさんはクジラ・イルカ・シャチの何が違うのかと聞かれて正しく説明できるでしょうか?
イメージとしては大きさが違うということは想像できますが、それ以外の細かい特徴まではわからない人が多いのではないでしょうか?
何が違うのか
実は大きさが違うということ以外は生態的には同じ種類の生き物なのです。
これら3つは大きく分けるとクジラ目と呼ばれる哺乳類にあたります。
外観は魚に似ていますが尾びれが横向きで肺呼吸をし、鼻は頭の上にあり、水面で呼吸する潮吹きという行動が特徴的です。
ヒゲクジラ類とハクジラ類
亜目といわれるもう少し細かい分け方をするとヒゲクジラとハクジラに分けられます。
文字通りヒゲと呼ばれる歯茎が変化したと思われるものを持つ物と、歯があるものです。
ヒゲクジラ類は大型で、ハクジラ類は比べて小型になります。
ハクジラの中でも小さいものがイルカ、さらにそのイルカの中の種類の1つがシャチと呼ばれています。
しっかりした定義ではありませんがイルカは4〜5メートル、シャチは6〜9メートル、それより大きいのがクジラです。
これはイメージ上の数字で具体的に種類が大きさで分けられているというわけではありません。
イルカ・クジラ・シャチの特徴
クジラ
体の大きさとヒゲが大きな特徴で、中でも最大のシロナガスクジラなどは34メートルに至るものもあり、これまで地球上に存在した最大の生物とも言われています。
もう1つの特徴のヒゲは上顎の歯茎が進化したものと言われ、数十枚の髭状の板になっています。
このヒゲは小さな生物を捕食する際に役立ちます。
クジラは大きいので大口を開けて小さな魚を大量に海水ごと吸い込みます。
そしてヒゲで魚だけを濾しとり海水は体外へ出す、というのがクジラの食事です。
イルカ
次にイルカですが、前述のように歯があるというのが特徴で大きさは4〜5メートル。
歯があると言っても食べ物を噛み潰すわけではなく、食事は丸呑みにします。
主に歯の効果はとらえた獲物を逃さないため、または外敵から自分を守るために使われます。
そして何より特徴的なのが、その頭の良さ。
体と脳の比率で考えるとイルカと人間は大体同じぐらいなんだとか、つまり人間と同じぐらい頭が良いのでしょうか。
シャチ
最後にシャチです。
特徴としては6〜9メートルと大きいイルカといった感じなのですが、海のハンターとも呼ばれるほどどう猛なところがあり、クジラやサメを襲うこともあります。
歯もイルカより大きめになっており、イルカが主に獲物を逃さないために使うのに対して、シャチは獲物を切り裂く場合にも使用します。
生態系でもかなり強く、人間の次にもっとも広い地域に生息している生物と言われています。
また頭もイルカ以上に良く、イルカよりも芸を覚えるのが圧倒的に早いという結果もでています。
イルカ・クジラ・シャチの定義とは
特徴の例外
ここまででクジラにはヒゲがあり、イルカやシャチには歯があり、大きさはクジラ>シャチ>イルカという印象ですが、例外がいます。
例えばオガワコマッコウというクジラは最小のクジラで大きさも2.1〜2.7メートルしかなく、イルカよりも小さいです。
またベルーガという種類はシロイルカともシロクジラとも呼ばれ、どちらかでも良いという扱いです。
まとめ
以上のように例外も考えるとイルカとクジラの区別というのは非常に曖昧です。
イルカ・クジラ・シャチの違いよりもハクジラ類かヒゲクジラ類かの区別のほうが明確な違いがあるようです。
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