会社設立を検討していたり、興味を持っている中で
今更聞けない出資金と資本金の違いについて詳しくまとめてみました!
なんとなくでは済まされない出資金と資本金の違い、
あなたはきちんと理解できていますか??
似ているようで内容が異なる出資金と資本金ですが、
どのような違いがあるのか詳しく見ていきましょう。
また、間違えやすい帳簿記入の方法も簡単に説明させていただきます。
簿記試験の勉強途中に、資本金の勘定や
個人経営の場合の資本金の増減、また引出金を利用した感情方法を簡単にまとめました。
出資金とは
出資金とは、会社や団体に財産を提供する資金で
株式、持分等を取得する形で財産を提供することです。
出資した者を出資者といいます。
簡単に説明すると、
会社や事業を運営するために使用される、「出資者が出したお金」を指します。
出資の見返りとして、株式、持分、出資などの地位や権利が与えられます。
資本金とは
「会社を設立するにあたっての資本となるお金」
会社が事業のスタート時に、自分で持っている運転資金のことを指します。
自分で持っている運転資金が無い場合、
株式を発行して出資者を集め、集まった出資金の中から
会社を設立するために使用する分のお金のことを指します。
わかりやすく例えを用いると、
Aさんが会社を立ち上げようと出資者を募り、
Bさんが出資者として名乗ります。
Aさんは「会社が儲かったら配当を差し上げます」と株式を発行し
Bさんはその株式を買い、出資金をAさんに出します。
Aさんはその出資金から資本金として一部使用し、会社を立ち上げます。
出資金は出資した人からの目線での言葉で、資本金は受け取った会社から目線の言葉といえます。
帳簿記入においての出資金、資本金とは
ここからは帳簿記入を勉強している方向けの内容となります。
先ほどのAさん、Bさんを用いて説明します。
帳簿記入において最初にひっかかりやすいものです。
簿記試験や練習問題においての設問は
Aさん側(会社側)から見た勘定になりますので注意しましょう。
AさんはBさんから現金で20万円の出資金をもらい、その全部を資本金にあてました。
その場合
借 方 貸 方
(現 金) 200,000 (資本金) 200,000
という記入になります。
Aさん側から見た帳簿になりますので
現金は増えた、資本金として。という意味合いになります。
また逆に、
Bさんは出資金としてAさんに現金で20万円支払った
借 方 貸 方
(出資金) 200,000 (現 金) 200,000
という記入になります。
出資金が増えた、現金が減った。という意味合いになります。
また、出資の際には株式が発行されますので株式についての勘定も必要です。
株は、「株」とか「株券」とか「株式」という勘定科目ではありません。
売買目的有価証券という勘定科目を使います。
Aさんは
借 方 貸 方
(現金) 200,000 (売買目的有価証券) 200,000
Bさんは
借 方 貸 方
(売買目的有価証券) 200,000 (現金) 200,000
と勘定します。
引出金勘定とは
個人商店の経営者が、資金を持ち出すことを資本の引き出しといい、
資本の引き出しは、資本金勘定で処理する方法と引出金勘定で処理する方法があります。
資本金勘定で処理する方法は、資本を引き出すと元手が減るため、資本金勘定の借方(減少)に記入します。
店主が、私用のため現金30,000円を引き出した。
借 方 貸 方
(出資金) 300,000 (現 金) 300,000
引出金勘定は、資本金の引出しを行なう際資本金勘定で処理しているものを
頻繁に引出しを行なう場合は、引出金勘定を使用します。
引出金勘定は、一時的に用いられる勘定科目で決算のときに引出金勘定の残高を資本金勘定に振り替えます。
店主が、私用のため現金30,000円を引き出した。
借 方 貸 方
(引出金) 300,000 (現 金) 300,000
となり、借方に記入しているので引出金が増え、現金(会社保有の)が減ります。
簡単な説明になりますので、
帳簿記入について詳しく知りたい場合は参考書や専門のサイトを利用してみてください。
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