LGBTって何?同性パートナーシップ制度とは

突然ですが、皆さんはLGBTという言葉を知っていますか?

または、どれ程知っていますか?

近頃メディアで多く取り上げられ始めたこの言葉、

実は日本が前向きに取り組んでいる事が大きく関係しています。

その取り組みは先進国として重要視しながらも、

たくさんの反対意見が挙がっています。

なんとなく知っている方も、

LGBTとは何か、その取り組みとは何か、

全く知らない方も是非、少し考えてみてください。

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LGBTとは??

LGBT related words in tag cloud

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最近までは一般的ではなかったこの言葉は、

今では少しずつ浸透してきているようです。

LGBTとは頭文字を取った略語で、

L=レズビアン

女性の同性愛者

G=ゲイ

男性の同性愛者

B=バイセクシャル

両性愛者

T=トランスジェンダー

心と体の性別が一致しないが、外科的手術は望まない人

という意味を持ちます。

また、LGBTQIAという様に、

Q=クィア

LGBT全体の事で以前までは差別的用語とされていた

I=インターセックス

産まれながらに両性の生殖器を持つ両性具有のこと

A=アセクシュアル

無性愛者、両性に対しても恋愛感情を持たないこと

L、G、B についてご存知の方は多いのではないでしょうか。

T、Q、I、A はまだ認知度が低いと言えます。

LBGTは世間的にセクシャル・マイノリティ(性的少数者)とされ、

昔は差別や迫害の対象でした。

今でこそ人権の問題などやオネエタレントの知名により

昔に比べると受け入れられるようになりました。

しかし、実際に身近な問題が多く残っています。

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社会的権利の獲得

難しい言葉のようですが、

簡単に説明すると、異性愛者と同じ権利をLGBTにも、という事です。

主に、LGBTを理由に職場で選別に遭ったり、

結婚する権利を主張したものです。

日本にいて、同性が結婚することは法律では認められていません。

しかし、はっきりと男、女、などと表記が無い事から、

基本的人権の尊重、精神の自由を理由に

権利を主張する活動が多く行われています。

細かく分けると、

・家族のみ立ち合い可能な病室や診断報告

・健康保険の扶養家族

・遺産の相続

などが挙げられます。

実際にどのような問題なのかというと、

パートナーが倒れ、重い病気が見つかり、余命宣告を受けたが

診断報告の立ち合いが戸籍上家族にあたる人しかできません、

と言われた場合パートナーは立ち会うことができません。

大切な人でることには、男女の夫婦と変わりはありません。

次に健康保険の問題。

男女の夫婦は片方が会社の健康保険に加入していれば

扶養家族として登録することで片方は加入する必要が無く、

同じ保険を適応されます。

病院に行っても、保険適応内容なら3割分のお金で済みます。

同性パートナーの場合、

両方が会社に属し個々に健康保険に加入するか、

倍ほどの金額で国民保健に加入する必要があります。

最後は遺産の相続に関する問題。

これが一番大きな問題といっても過言ではないでしょう。

戸籍上親族ではない場合、パートナーが亡くなった際の

資産や死亡保険金の受取はできません。

無知による差別

LGBTという言葉が一般的になってきたのは事実ですが、

それは大人の世界での話で子供たちは知りません。

実際に全国で義務教育中にLGBTに関して学校で

特別授業を行っているのは 7% 程と言われています。

その為、自分が周りの人と違う、と悩む子供、

周りが受け入れる程の知識・理解を持っていないなど、

性的少数者を取り巻く環境が過酷です。

一歩、外のコミュニティに踏み出てみれば

同じ状況の人が居て安心することができるのですが、

学校という狭いコミュニティの中では難しく

いじめや自殺につながりかねないというのが現状です。

改善するためには多くの人が知識や理解を持ち、

教えていく事、肯定してあげることが重要とされています。

最近では、世界的にLGBT活動の象徴となっている、

レインボーフラッグを掲げてLGBTの社会的運動を行う団体が

多くみられるようになりました。

少子化の原因になる・左翼的考えだ、とLGBTの存在と

LBGTが社会的地位を獲得することに批判的な方も多いのも事実です。

同性パートナーシップ制度とは?

partnership

正式名称は

「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」

2015年に渋谷区が日本国内で初となる、

同性間におけるカップルを「結婚に相当する関係」と認め

証明書を発行し、証明書を保持しているカップルにおいて

婚姻関係における異性カップルと同等の待遇を受けられるもの。

一部不完全ではありますが、

必要不可欠な項目に関しては結婚と同等のものです。

渋谷区から始まり、少しずつこの制度を導入する区が増え、

LGBTに対する意識や関心が高まりつつあります。

2006年7月29日LGBTの権利の擁護と国際人権法確立を目的とした

「モントリオール宣言」が採択されたことをきっかけに

世界的にLGBTの人権を守る活動が活発になりました。

フランスやアメリカでは法律の改定がなされ、

合法的に同性結婚が認められるようになりました。

日本においては、同性結婚が憲法上の権利であるかどうかに関して、

日本国憲法第24条1項「両性の」「夫婦」と表記されているため、

「同性結婚は憲法問題にならない」とするのが一般的ですが、

第24条2項の「個人の尊厳」、第13条の「幸福追求権」、

第14条1項の「性別に基づく差別の禁止」を根拠に、

同性結婚を認めよう、とする見方もあります。

ナイーブな問題でもあるため、少しずつ、少しずつですが

日本でも同性結婚が限られた地域のみではなく

全国的に可能になる日も、近づいてきているのではないでしょうか。

さいごに

身近にLGBTの方が居れば、LGBTを取り巻く様々な問題について

多少考えてみた事がある方もいるかと思われます。

しかし、日本全体でいうとまだまだ認知度が低く、

自分と違う、という点で差別の対象になることも多数あります。

理解する、しないは個人の自由ではありますが、

よくわからないから、知らないから、自分と違うからといった理由で

差別の対象にしてしまうのは、その人にとって良いことではないはずです。

LGBTに関して少し思いを巡らせてみてください。

自分と違うことが、怖いことなのか、悪いことなのか。

また、LGBTを知らず自分の感情に不安や悩みを持つ人が

1人でも多く救われる事を祈ります。

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