特に大きな問題を抱えることもなく、誕生した赤ちゃん。
安心していたのに、急にでべそになってしまったと焦ることがあります。
どうして、突然おへそが出てしまうようなことが起こるのでしょうか?
原因は何なのか、手術は必要なのか・・・と、親としては非常に心配になりますね。
そこで、そんな赤ちゃんのでべそについて、原因と治し方を解説していきます。
赤ちゃんのでべそに手術は必要?
赤ちゃんがでべそになってしまった時、手術は必要なのでしょうか?
この「でべそ」と言われる状態は、生後3カ月ごろまでは少しずつ大きくなってしまうので、大きな不安を感じてしまいます。
ですが、それからは徐々にお腹に筋肉が付いてくることで、症状が治まってきます。
だいたい95%もの高い確率で、赤ちゃんが1歳になるまでに、自然に改善されると言われていますので、手術を急がず、まずは様子を見て自然なままの状態にしてあげると良いでしょう。
ただし、中には手術による治療が必要なものもあります。
1歳を過ぎても全く改善される様子が無い場合や、おへそが出ている感じが無くなっても、周囲の皮膚が余って見た目が良くないような場合ですね。
筋肉が閉じてしまった状態で、その筋肉の隙間から瘢痕部や皮膚が突出してしまうことがあり、この場合は大人になても症状が改善されないこともあります。
突出している部分を切除し、縫合することでおへその形を整えることができますので、手術を取り扱うクリニックで相談してみると良いでしょう。
赤ちゃんのでべその原因とは?
では、そもそも赤ちゃんがでべそになってしまう原因とは、何なのでしょうか?
これは、正式には臍ヘルニアと呼ばれる症状です。
へそには皮膚や筋肉がくっついており、これは産後、いったん凹むのですが、うまくくっつかない時に腸がこの部分から出てきてしまいます。
そのため、最初はでべそではなかった赤ちゃんが、生後1~3カ月ごろに急におへそが膨らんでくるという状況になるのです。
でべその症状の現れ方は人それぞれで、大きい赤ちゃんもいれば、小さい赤ちゃんもいます。
特に激しく泣いた時などに、お腹に圧力がかかるため、腸が出てでべそがひどくなったりします。
親としては、見ていると非常に不安になってしまいますね。
ですが、この症状は比較的、高い割合で赤ちゃんに起こる症状で、自然に改善されていくことがほとんどなので、あまり気にする必要はありません。
赤ちゃんのでべその治し方は?
赤ちゃんのでべそは、お腹の筋肉の発達に伴い、徐々に治まっていくものです。
そのため、特に治し方として特別なことを行う必要は、ほとんどの場合はありません。
ただし、もし大きく突出したおへその場合、治まった後にも皮膚が余った状態になりやすいので、これは防いであげたいですね。
そこで、治し方の1つとして行われているのが、おへそを圧迫する方法です。
おへそを抑えるように圧迫し続けることで、大きく膨らんだおへそにより、周囲の皮膚が伸びてしまうのを防ぎます。
1~2カ月程度の圧迫をしていく方法で、家庭ではガーゼとテープで押さえる、などの方法で昔から行われてきました。
ですが、感染を起こしたりテープかぶれしてしまうこともあるので、このような圧迫による治療を行う場合にも、1度小児科で相談した方が安心ですね。
でべそはそれほど、心配しなければならない症状ではありませんが、気になる場合は信頼できる小児科医にじっくり相談してみましょう。
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