睡眠薬・睡眠導入剤は、ストレスなどが原因でうまく眠ることができない方にとって、大変心強いサポーターになってくれるお薬です。
ですが、効果が高い分、副作用も強いということで懸念されていますね。
特に睡眠薬・睡眠導入剤で起こりうる副作用として、不安に感じる方が多いのが健忘や夢遊病です。
では、どうして睡眠薬・睡眠導入剤で健忘・夢遊病といった副作用が起こってしまうのか、その原因と対策方法を紹介していきます。
睡眠薬・睡眠導入剤の副作用で起こる健忘・夢遊病とは?
睡眠薬・睡眠導入剤の副作用として起こりうる健忘・夢遊病の症状とはどのようなものなのか、まずは理解しておきましょう。
まず、健忘というのは聞き慣れない方も多い言葉でしょう。
これはいわゆる「物忘れがひどい状態」と言えます。
認知症などとは違い、日常的によく起こる物忘れであり、また、自分が忘れていることを自覚しているのが特徴です。
「最近、物忘れがひどくなったな~」と感じる場合、健忘と言われる症状であると考えることができます。
それから夢遊病については、ご存じの方も多い症状の1つですよね。
夢遊病とは、寝ている間に勝手に体が動いて、色々な行動をしてしまうことを言います。
家事をしたり冷蔵庫を漁って暴飲暴食をしたりと、その行動は様々ですが、寝ているとは思えないような行動をとるので、怖いですよね。
では、これらの症状と睡眠薬・睡眠導入剤の副作用に、どんな関係があるのか、というのが気になるところですね。
睡眠薬・睡眠導入剤の副作用で健忘や夢遊病になる原因
睡眠薬・睡眠導入剤の副作用で健忘を起こす原因としては、薬を飲んでも寝なかった、というのが大きいと言えます。
睡眠薬や睡眠導入剤は、薬を服用後、すぐに寝ることを前提に作られています。
ですが、服用したのに寝ようとせずに起きていると、その間、脳の働きが鈍り、起きている間のことがうまく記憶できないという症状を起こすことがあるのです。
それから、夢遊病に関しても、マイスリー、ハルシオンといった睡眠薬で起こるリスクがあることが分かっています。
これらの薬を服用すると、血中半減期と言われるタイミングが来て、血液中の薬の濃度が薄まります。
これが原因で、眠っているのに何度も目が覚めてしまうのです。
そうして中途覚醒になると、脳がまだ正常に機能していないので、夢遊病を引き起こしてしまうリスクがあります。
夢遊病に関しては、事故や事件に繋がった例もありますので、特に注意が必要ですね。
睡眠薬・睡眠導入剤による健忘・夢遊病の対策方法
睡眠薬・睡眠導入剤による健忘や夢遊病を防ぐためには、どのような対策方法を実践すれば良いのか、というのが気になるところですね。
健忘や夢遊病は特に睡眠薬・睡眠導入剤とアルコールを同時摂取した場合に起こりやすいと言われています。
そのため、これらの薬を処方されている間は、アルコールの摂取は控えるようにすることが重要です。
それから、健忘を起こさないためには、これらの薬を服用した後には、速やかに布団に入り、眠るようにしましょう。
また、睡眠薬や睡眠導入剤は依存性の高い薬でもありますので、これらに頼りすぎないことも大切です。
薬で寝ること自体が問題の根本的な解決になるわけではありませんので、精神的な問題を取り除く努力をしながら、薬なしでも眠れるように工夫していくことが、最も効果的な対策方法と言えるでしょう。
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