車を購入する時には、車本体の価格も気になるところですが、もう1つ重要なチェックポイントがあります。
それは維持費ですね。
1ナンバー、3ナンバー、4ナンバー、8ナンバーがありますが、これらは一体どういったことを意味しており、結局どれが最も安い維持費で持てるのでしょうか?
車検や自動車税などの税金、さらに高速料金についても、徹底比較していきましょう。
1ナンバー、3ナンバー、4ナンバー、8ナンバーとは
そもそも1ナンバー、3ナンバー、4ナンバー、8ナンバーとは一体何を意味しており、どんな風に分類されているのか、というのが気になるところですね。
1ナンバー、3ナンバー、4ナンバー、8ナンバーとは、車のナンバーの上部分、1番最初に来ている数字を指しています。
そして、この数字はそれぞれに車を分類するものとなります。
まず1ナンバーというのは、普通貨物自動車のことを言います。
次に3ナンバーは、普通乗用自動車です。
それから4ナンバーは小型貨物自動車、8ナンバーは特殊用途自動車のことを指しています。
1ナンバーと3ナンバーについては、どちらも長さが4.7m、幅が1.7m、高さが2m、2000㏄を超える貨物自動車を指しています。
それから4ナンバーは長さが4.7m、幅が1.7m、高さが2m、2000㏄以下の貨物自動車ですね。
ちなみに、これと同じ規格で貨物ではなく、乗用自動車の場合は5ナンバーとなります。
さらに、8ナンバーの特殊用途自動車については、キャンピングカーなどの特殊車両のことを指しています。
1ナンバー、3ナンバー、4ナンバー、8ナンバーで維持費が安いのは?
ナンバーで分類されている色々な大きさ、タイプの自動車の中で、最も維持費が安いのはどれなのか、気になるところですね。
一般的には、小さい車の方が維持費が安いという印象が強いでしょう。
では、実際にはどうでしょうか?
まず車検について早見表にしてみましょう。
・1ナンバー・・・8トン未満なら初回2年、以降毎年
・3ナンバー・・・初回3年、以降2年
・4ナンバー・・・初回2年、以降毎年
・8ナンバー・・・最初から2年
つまり、車検を受けるべき時期については、貨物よりも乗用車の方が頻度が少ない分、お得になる可能性が高いと言えます。
車検にかかる費用は、どこのサービスを利用するかによっても異なりますが、必須となってくる費用がいくつかありますね。
それは、重量税や自賠責保険料といったものです。
これらを比較してみると、
・1ナンバー・・・重量税 16,400円・自賠責保険料 24,040円
・3ナンバー・・・重量税 16,400円・自賠責保険料 13,920円
・4ナンバー・・・重量税 12,300円・自賠責保険料 17,270円
・8ナンバー・・・重量税 16,400円・自賠責保険料 17,450円
これらのコストだけを見てみると、小型貨物自動車が最もリーズナブルであると言えます。
ですが、車検の頻度が多いことを考慮すれば、3ナンバーの普通乗用車の方が、車検に関する費用は維持費が安く済みそうですね。
自動車税や高速料金は!?
では、これらのナンバーによる分類で、国に払う税金、自動車税にはどのような違いが出てくるでしょうか?
・1ナンバー・・・16,000円
・3ナンバー・・・45,000円
・4ナンバー・・・16,000円
・8ナンバー・・・40,800円
自動車税の金額については、このようになっています。
都道府県ごとの違いや車種、積載量などの違いもあり、一概には言えませんが、基本的には貨物の方が安いことが分かりますね。
それから、もう1つ気になるのが高速料金です。
高速料金については、基本的には1ナンバーのみ約1.2倍の料金を支払うことになります。
他の3ナンバー、4ナンバー、8ナンバーについては1.0倍、つまり通常料金です。
ただし、1ナンバーのものでも8ナンバー登録していれば普通車区分として、通常料金で高速道路を利用できます。
つまり、高速料金については1ナンバー以外なら大きな差は無い、ということが言えますね。
これらのことを考慮した結果、維持費が安いのは3ナンバー、あるいは4ナンバーが同程度、と言えるでしょう。
日常生活で利用するのであれば、3ナンバーの普通乗用車が最も利便性が良いと言えるので、維持費の割に使い勝手の良い車として検討してみると良いですね。
仕事などで貨物を利用する際には、早見表でじっくり維持費をチェックしながら、1ナンバーにすべきか4ナンバーにすべきか考えてみてください。
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