赤ちゃんが誕生すると、色々なことが心配になってしまいますよね。
例えば頭の大きさ。
頭が大きい、あるいは小さいというちょっとしたことでも、病気の可能性を考えたり、何らかの原因があるのではないかと不安になってしまう方もいらっしゃるでしょう。
そこで、そんな不安を払拭するために知っておきたい頭囲の基準や、万が一のための病気に関する知識について紹介していきます。
赤ちゃんの頭が大きいor小さい基準は?
赤ちゃんの頭囲が大きい、あるいは小さいという判断の基準になる頭囲の大きさはどの程度なのか、まずは確認してみましょう。
まず、赤ちゃんの頭囲は平均値を見てみると、誕生時で男児なら31.2~35.8㎝、女児で30.4~35.3㎝程度となっています。
これが成長曲線に沿って徐々に大きくなり、生後1ヶ月なら男児で34.2~39.2㎝、女児で33.5~38.3㎝程度が平均値となります。
大体1歳を迎える頃には、男児で43.6㎝~48.8㎝、女児で42.5㎝~47.7㎝程度です。
不安な場合は、まず赤ちゃんの頭を測定して、平均の範囲に入っていないかどうか確認してみましょう。
計測する際には、額の最も出ている部分と後頭部の最も出ている部分を通るようにしてメジャーで計ります。
平均値よりも大幅に大きい、あるいは小さいという場合や、成長曲線に沿っておらず、成長が乏しい、あるいは急激に大きくなっているという場合には医師に相談してみましょう。
頭が大きい原因と病気の可能性
頭が大きい場合、ただ単に遺伝や個性が原因ということが大半です。
ですが、中には深刻な病気が原因となっていることもありますので、慎重になる必要があります。
代表的な病気の例としては、
・大頭症
・水頭症
・脳腫瘍
といったものが挙げられます。
このような病気が原因であることが疑われる場合には、医師の判断により、MRI、あるいはCTによる検査が行われます。
頭が大きいと「脳の病気が原因かもしれない」となると、大きな不安に襲われますが、このようなケースは稀であり、成長曲線から大きく外れていなければ、そこまで心配する必要はないと考えてください。
赤ちゃんの頭が小さい原因と病気の可能性
では逆に、赤ちゃんの頭が小さい場合には何が原因なのか、こちらも気になりますよね。
こちらに関しても、平均内で小さ目であったり、あるいはその子なりに成長曲線に沿って大きくなっているなら心配はいりません。
原因は遺伝や個性であると考えてください。
ただし、病気である可能性もゼロではありませんので、頭囲が全く成長していないような場合は注意が必要です。
病名としては、小頭症というものが疑われます。
これは脳の欠損、あるいは発育不全が原因となっており、体は大きくなるのに、頭だけが成長せずにバランスが崩れていきます。
さらに顎なども成長していくため、顔全体のバランスも崩れてしまいます。
また、脳の欠損であれば精神遅延などを伴う可能性もありますので、注意したいですね。
原因としては妊娠中の風疹や胎児の酸素欠乏、出産時の事故、妊娠中毒、誕生後の頭部外傷や脳炎などが考えられます。
いずれにしても、あまりにも頭囲の成長が遅れているという場合には、医師によく相談することが大切ですね。
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