産まれたばかりの小さな赤ちゃんは、まだ脂肪と言えるものがほとんど付いていなくて、本当に「守ってあげたくなる存在」ですよね。
ですが、そんな赤ちゃんも母乳やミルクを飲み始めると、急激に成長して、たっぷり脂肪のついた赤ちゃんスタイルになっていきます。
そんな時、ふと赤ちゃんの足やお尻を見てみると、ボコボコとまるでセルライトのようなものが出てしまっていることがあります。
「赤ちゃんなのにセルライトなんて!」と、ショックを受けてしまうママも多いのではないでしょうか?
特にこういった症状は3ヶ月頃の赤ちゃんに出てきやすいものですが、やっぱり心配になってしまいますよね。
赤ちゃんもセルライトはできる?
赤ちゃんもセルライトはできるのかと言うと、確かに、セルライトに似たボコボコとした状態になることはあります。
大人の場合、セルライトと言われるのは「脂肪が老廃物を巻き込んだもの」と考えられていますね。
では赤ちゃんも、脂肪が老廃物を巻き込んで、ボコボコのセルライト状になっているのかと言えば、実はそうとも言い切れません。
足やお尻などの脂肪が付きやすい部分は、「皮下脂肪」がたっぷり付いたために、ボコボコしてしまっていることがあります。
つまり、「脂肪が老廃物を巻き込んでいるセルライトだからマッサージで取り除かないと!」というような、大人が考えるようなものと同じとは言い切れないのです。
もちろん、赤ちゃんによっても症状の違いはありますので、あまりにも気になる場合には、検診などの機会に医師や保健師の方に尋ねてみると良いでしょう。
大半は、「大丈夫」「動くようになれば少しずつ分からなくなる」といった回答が返ってきます。
赤ちゃんのセルライトができやすい時期
赤ちゃんの気になるセルライトですが、これができやすい時期としては、生後3ヶ月頃~7ヶ月頃までが考えられます。
特に誕生してから3ヶ月目を迎えるまでの赤ちゃんは、目覚ましい勢いで成長を遂げます。
たった3ヶ月の間に、体重が生まれた時の倍くらいになってしまうのですから、それだけしっかり栄養を摂って成長しているのだということが分かりますね。
つまり、誕生から3ヶ月頃までの赤ちゃんは、脂肪もたっぷり含まれた母乳をたくさん飲んで、しっかり皮下脂肪を蓄えているわけなのです。
これは決して悪いことではありません。
ダイエットという意識が強い現代日本では、「脂肪=美容と健康の敵」という印象を持っていますが、赤ちゃんの脂肪に関しては「成長に必要なもの」です。
また、赤ちゃんは3ヶ月までの間は、しっかり栄養は摂取するけれど、ほとんどベッドの上に仰向けに寝ているか、抱っこされているだけで、自分で動くことがありません。
そのため、どんどん皮下脂肪が付いて、ボコボコなってしまうのですね。
ですが徐々に寝返りをし始め、ハイハイを始める7ヶ月、8ヶ月頃になってくると、少しずつ体が締まってきて、セルライト状のボコボコも目立たなくなっていきます。
1歳を過ぎ、幼児と言われる時期になれば、ほとんどの子どもがセルライト状のボコボコを気にしなくて良いレベルになっているので安心しましょう。
赤ちゃんのセルライト対策
赤ちゃんのセルライトは決して心配するほどのものではないのですが、場合によっては、多少、対策をしていかなければならないケースもあります。
例えば、赤ちゃんの体重が極端に重すぎたり、増え方が異常な場合ですね。
成長曲線を大幅にはみ出すくらいの勢いで体重が伸びていると、これは少し、母乳やミルクの与え過ぎ、あるいは離乳食の食べさせ過ぎといったことが考えられます。
体が大きくなれば、赤ちゃんは動きにくくなるので、ますます太りやすくなります。
また、できるだけ一緒に体を使って遊ぶなど、運動をさせてあげるのも有効な方法ですね。
あまり太りすぎることも、やはり健康には良くありませんので、医師や保健師の指導を受けながら、食事の量を調整するなど工夫をしてみましょう。
大人のセルライトのように、極端な食事制限や無理な運動、さらにはマッサージ、というような取り組み方は赤ちゃんにはしないようにしてください。
体重が標準の範囲内であれば、成長と共に目立たなくなる日を待ってあげましょう。
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