料理に使用するお酒は、「料理酒」と呼ばれていますね。
ではそもそも、料理酒とは一体、どのようなお酒なのでしょうか?
また、もし料理酒が無い場合は、みりんや白ワイン、日本酒、焼酎などで代用することは可能なのでしょうか?
料理酒の効果や代用方法など、気になる点について解説していきます。
料理酒とは何?
日本酒には、そのままお酒の味を楽しんで飲むタイプのものと、料理酒として調理に使用されるものとがあります。
では料理酒とは、そのまま飲むお酒とどのような違いがあるのでしょうか?
まず、晩酌などで用いられる「そのまま飲める日本酒」は「清酒」と呼ばれています。
清酒は蒸した米に、水と酵母、麹を加えて発酵させ、作られたものになります。
純米酒や吟醸酒などの種類がありますが、これは精米度合い、醸造条件などの違いによるもので、全て清酒の一種となります。
これに対して料理酒とは、お酒に塩分が加えられたものになります。
2~3%の塩分を加えることで、不可飲処置が行われているのです。
不可飲処置とは、つまり飲用ではなくすることですね。
こうすることで酒税法の対象外にすることができ、安価で販売することができているのです。
このように、料理酒とは清酒には無い「塩分」が加えられた、基本的には料理専用のお酒ということなのですね。
料理酒をみりん・白ワイン・日本酒・焼酎で代用
料理酒を使ったお料理というのはたくさんあります。
ですが、「料理酒を切らしてしまっていた!」なんてこともありますね。
ではそんな時、料理酒をみりんや白ワイン、日本酒、焼酎などで代用することは可能なのでしょうか?
まず、みりんについてですが、これはアルコール分を含んでおり、料理酒と似た働きをするので、代用することは可能です。
ただし、原材料は焼酎と麹であり、料理酒とは風味が異なります。
それから白ワインについてですが、こちらも料理酒と似た働きがあるので、代用することは可能です。
ただ、風味や香りが違いますので、料理の仕上がりのイメージは違ってくるかもしれません。
次に日本酒での代用ですが、日本酒は基本的に料理酒と同じような材料、製法でできていますので、代用可能です。
料亭などでは安価な料理酒は使用せず、本格的な日本酒で調理しているところも多いので、これはおすすめの方法ですね。
焼酎についても代用することはできますが、味にクセがあります。
また、素材を柔らかくしたり、旨みをプラスするような働きはありませんので、代用には不向きと言えます。
つまり、日本酒が無い場合の代用でベストなのは日本酒、ということになりますね。
料理酒の効果とは?
では、料理酒には一体、どのような効果があるのか、というのも気になるところですね。
よく煮込み料理などに用いられる料理酒ですが、煮込んでしまえばアルコールも飛びますし、正直なところ、そこまで味に変化があるのかどうかわからないという方もいるかもしれません。
ですが、実は料理酒は日本料理において、とても大切な役割を担っているのです。
まず料理酒は、食材の臭みを消すのに役立ってくれます。
それから、料理酒が持つ独特の風味を料理に活かす効果もあります。
さらに、食材を柔らかくしたり、旨みやコクを出す、といった効果も期待できるのです。
一見、目立たない印象のある料理酒ですが、実は日本料理をおいしく仕上げるために、様々な効果を発揮してくれている陰の立役者なのですね。
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