呼吸というのは、本来は鼻で行うものですよね。
鼻には空気中のホコリなど身体に害をもたらす物を絡め取り、さらに適度に湿度を加えた状態で、空気を体内に取り込むという役割があります。
動物を見てみても、その多くは口を閉じて、鼻で呼吸しており、これが自然な呼吸の方法であることが分かります。
ですが、人間に限っては口呼吸がクセになっていることも少なくありません。
できることなら赤ちゃんのうちから口呼吸を改善しておいてあげたいですね。
赤ちゃんの口呼吸の原因は?
赤ちゃんは本来、本能に基づいて生きていると言っても過言ではありません。
そのため、まだ口呼吸のクセはついておらず、放っておいても鼻で呼吸しているのが自然です。
ですが、時に赤ちゃんが口呼吸をしてしまっていることがあります。
その原因として考えられるのは、鼻づまりですね。
鼻から空気が入りづらくなると、足りない空気を補うために口呼吸をし始めてしまいます。
特に鼻炎がある場合などには、口呼吸が次第にクセになり、成長するに従い、「口呼吸の方が楽」と、これが中心になってしまうのです。
また、日本では「いつまでもおしゃぶりを吸わせているのは良くない」と、早い段階で取り上げてしまう傾向があります。
ですが、おしゃぶりを取り上げると口呼吸が容易になるため、これも1つの原因として考えられています。
ただ、そうは言ってもおしゃぶりは歯並びなどへの影響も懸念されますので、これを利用して鼻呼吸を定着させるのは難しいところがありますね。
赤ちゃんの口呼吸が原因で起こる危険
赤ちゃんに限らず、子供でも大人でも、口呼吸をしていると注意を受けます。
これはただ「見た目が悪い」というだけではなく、口呼吸が原因の様々な身体への悪影響が懸念されるためです。
例えばばい菌が入りやすくなり、風邪をひきやすくなったり、アレルギーも起こりやすくなります。
また、口の中が乾燥することで口臭が強くなったり、歯が汚くなったり、虫歯になりやすいという問題も起こってきます。
歯並びにも影響すると言われており、将来的な見た目にも悪影響をもたらす可能性があるのです。
どれも、親としては放っておけない問題ですよね。
赤ちゃんの口呼吸の治し方
では、そんな赤ちゃんの口呼吸の治し方にはどんな方法があるのでしょうか?
これについては、まずは鼻炎、鼻づまりが原因の場合は、これを取り除いてあげることが大切です。
赤ちゃんは自分で鼻をかめませんから、パパやママが吸いだしてあげましょう。
それから、鼻炎がひどい場合には耳鼻科で治療を受けることも大切ですね。
さらに治し方として有効なのが、寝ている時に唇にテープを貼る方法です。
寝ている時はどうしても口呼吸になりやすいので、鼻呼吸用のテープを貼り付けておくことで、鼻呼吸を意識づけてあげることができます。
ある程度、気を付けることができる年齢になれば、鼻呼吸を意識的にさせるようにすれば、徐々に鼻の機能が向上して楽にできるようになってきます。
「クセだから仕方ない」と諦めるのではなく、色々な治し方を試しながら、親子でしっかり対策していきたいですね。
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