健康のための運動の習慣として、早朝ランニングを取り入れている方は少なくないでしょう。
早朝は空気も良く、快適に走れる良い時間ですよね。
ですが、実はそんな早朝ランニングには危険性があり、なんと突然死を招いてしまう可能性もあることが分かっているのです。
そんな早朝ランニングの危険を回避するためには、起きる時間と走る距離、時間に十分に注意する必要があります。
そこで、そんな早朝ランニングを安全に楽しむためのコツを紹介していきます。
早朝ランニングが危険!?
早朝ランニングがなぜ危険なのかと言うと、まず、早朝にはパワーが少ないということが1つの原因になることが挙げられます。
早朝、朝食前に走りに行く時、体の中に溜めこまれているエネルギーは昨夜の夕食だけになります。
そんな空腹の状態で走ると、パワーが不足し、倒れてしまう危険性もあるのです。
それから、人は寝ている間にコップ1杯分の水を消費していると言われますが、これをしっかり補給していかないと、水分が不足して脱水症状を起こす恐れもあります。
早朝ランニングは汗をかきますので、充分な水分を補給して走らないと危険なのですね。
このように、早朝ランニングには、注意しなければ危険と言えるポイントがいくつかあります。
パワー不足や水分不足というだけでは、それほど危機感は感じないかもしれません。
ですが、実は早朝ランニングには、命に関わる危険もあるのです。
早朝ランニングで突然死の可能性
早朝ランニングで特に危険なのが、突然死の可能性を秘めているという点です。
まず、早朝の起きたての体は、就寝中にたっぷりの汗をかいているため、血液がドロドロになっています。
そのままの状態で走ることで血圧が上がり、血栓が起こりやすくなります。
すると、脳梗塞、心筋梗塞といった命に関わる症状が起こります。
中には血管が破れてしまい、くも膜下出血や脳出血が起こることもあるのです。
また、人は寝ている間は血圧が下がりますが、起きて急激に血圧を上げると、これも突然死の原因になってしまいます。
さらに、過度に運動を行うこと自体が、心臓に負担をかけてしまうというリスクもあるのです。
また、パワー不足での早朝ランニングに関しても、血糖値が下がり「ハンガーノック状態」と言われる症状を起こすリスクを秘めています。
これは自らの意志と無関係に、体の動きが止まってしまうもので、意識を失う恐れもあるので注意が必要です。
このように、早朝ランニングは場合によっては、命に関わるほどの危険性もあるということを理解しておかなければなりません。
早朝ランニングは起きる時間と走る距離・時間が大事!
危険性があると言われても、やっぱり健康のために、あるいは趣味として早朝ランニングをやめることができないという方もいますよね。
そんな時には、起きる時間や走る距離と時間をきちんと調整することで、安全にランニングを楽しむことが可能です。
まず起きる時間ですが、食前に走ると危険なので、朝食を食べ、水分を十分に補給し、休憩してウォーミングアップをしてから走るということになるので、その時間を考慮して計画してください。
例えば5時半に走り始めたいのであれば、4時半ごろに起きて、これらの準備をしておくと良いでしょう。
朝食は食べ過ぎると負担になるので、バナナを1本と水をたっぷり、など、消化の良いもので調整しましょう。
それから走る距離ですが、1週間で32kmを超えないくらいがベストと言われています。
7日間走るのであれば1日5km未満ということになりますね。
走る速度は時速8~12km程度にしましょう。
早く走れば良いというものではありません。
時間は、脂肪燃焼のためには20分以上の運動が良いと言われています。
無理しない範囲で、20分程度じっくり走ってみると良いですね。
これらの注意点を守れば、早朝ランニングの危険性はかなり低くなります。
ただし、体調が悪い時などに無理をして走ると、起きる時間、走る距離や時間が適正でも体調を悪化させる恐れがあります。
自分の体調とよく相談しながら、適度に早朝ランニングを楽しむことが大切ですね。
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