アメリカでプロのダンサーになるための道26(アーティストビザ取得後)〜フルタイムダンスカンパニーの生活1・リハーサル後の時間の使い方・副業・人生プラン〜

はじめに

私が入団したフルタイムのコンテンポラリーバレエカンパニーの活動。

そしてリハーサル後の時間の使い方に焦点をあてて書いていきます。

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基本の活動

基本は朝9時半からバレエクラスが1時間〜1時間半。

それからリハーサル開始、12時から30分昼食休憩があり、4時半で終了です。

カンパニーに付属するダンス学校

リハーサル後の5時からはダンスカンパニーのダンス学校がスタジオを使い、子供達がクラスを受けにきます。

ダンス学校にも生徒のダンスカンパニーがあり、優秀な生徒はダンスカンパニーと一緒に公演に出れます。

このようにダンス学校が付属しているとそこからの収益が大きく、ダンスカンパニーが上にあるとそこを目指して生徒も集まってくるしカンパニーの公演なども地域への良い宣伝になるわけです。

基本の生活周期

このリハーサル生活が平日の火曜から金曜まで続き、土日はダンス学校と一緒にリハーサル。

このような生活が3週間続いて作品を作り、次の2週間は劇場で公演を12−14回ほど行います。

公演後は1週間から1ヶ月オフシーズンと言われる期間があり、休みになります。

これが基本の生活周期になります。

リハーサル後の時間の使い方

リハーサル後はそのダンス学校でクラスを教えるカンパニーメンバーもいましたし、そこのダンス学校とは別のところに教えに行く人もいました。

実際はダンスカンパニーの活動だけでの収入ではかなり生活は苦しく、このようなリハーサル後の仕事を持つことは考えておいた方が良いでしょう。

踊る以外の能力もダンサーには必要

経験上、余裕のある生活をしているダンサーというのは何か職をもう1つ持つ能力を持っています。

例えば教えの仕事

大学をでていれば教えの知識もあるという証明になるので教えの仕事が手に入りやすいです。

日本人のような外国人は大学でダンスを学ぶという文化がないので大学をでていない人が多いですが、ダンスの教えの資格というのはアメリカンバレエのバレエ教師トレーニング、ニューヨークのDanceNewAmsterdamの創始者、リン・サイモンソンが作ったサイモンソンテクニックなどがありますので、これらの資格は2週間ほどで取得できます。

カンパニーメンバーの一人などは週6をニュージャージーのバレエカンパニー活動で過ごして週1回の休みの日だけニューヨークに帰り、高校で一日中クラスを教えていました。

学校は給料が良いので1日中教えれば200ドルもらえて週1回だけニューヨークまで行く価値が十分にあったそうです。

他にもヨガやフィットネス、体操のアクロバット教師の資格などもありますので、何かを教える勉強というのはダンスの練習と同時平行でしておいた方が良いでしょう。

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教えの勉強も時間がかかる

教えも上達するのに時間がかかります。

ダンサーとして踊ることを引退してから教えに転換していこうと考える人も多いですが、その方法は間違いでしょう。

教えというのは自分が踊る能力とは全く別の能力が必要になります。

正直自分が徹底的に研究した技術をいきなりクラスで教えても生徒はついてこれず、クラスが難しすぎるということで生徒はクラスを受けてくれません。

大学をでて10年プロで踊ったダンサーより大学をでてプロで踊らず10年教えたダンサーのほうが生徒に人気のクラスを教えるケースがほとんどです。

ダンサーを引退してから教えるとなると教えの能力は初心者からなので、そこから新しい人生をはじめることになり、そこから上がってくのにまた長い時間がかかってしまいます。

また教えの勉強の過程では解剖学なども勉強しますのでやってはいけない動きやポジションも知ることができます。

10年プロで踊ってきて、教えの勉強を始めて、いままで間違った体の使い方をしていたことに気づくケースも非常に多いです。

その他の副業

他にも手の起用な人は手芸品を作ってネットで売っていたり、弁護士の資格や建築の勉強もしていて、芸能と全然違う仕事、しかも時間の自由がきく仕事でがっつり稼いでいました。

ダンサーの人生プラン

また、残りの時間を勉強に使う人もいました。

アメリカですと人生の途中で方向転換して30代、40代から大学に行きなおして別の勉強をするというのが当たり前になっています。

ダンスカンパニーを引退した後は大学に行き直し、そのままダンスで大学院へ行って教えの勉強をして大学などで教えようとする。

またはダンスをそこできっぱりやめて全然違う勉強をする人も少なくありません。

ここまで踊って来たのにもったいないと思うかもしれませんが、それまでの人生がダンスばかりであったのであれば、そこから全く違う人生を過ごしてみたいと思うのもわかるのではないでしょうか。

まとめ

このようにアメリカではダンスの教育やビジネスとしてしっかりしたシステムができており、学ぶ側もどの程度稼げるのか、生活していけるのかという現実を大学をでるまでに学ぶことができます。

なので大学卒業後に諦めて全然違う仕事に行く人、またプロで踊っていくとしてもそれ以外の生活スキルの勉強について考えている人が多いです。

逆にダンスがどのくらい稼げるのかという現実の情報がない日本ではがむしゃらに「ダンスで食べてやる!」と、踊ることに全力を尽くす人が多いですが、プロで踊るところまでたどり着いて、そこからどうしよう、となる人が多いです。

実際ダンスカンパニーに入っている間は踊りで食べていけますが、その後の人生も考えてダンサー以外の能力の勉強も始めておくことは必要でしょう。

ダンス学校にいる間はこのようにがむしゃらに練習する人ばかりが周りにいましたが、プロのダンスカンパニーに入ってみるとこのように人生プランについて考える人が多く、現実を見せつけられ非常に考えさせられました。

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