ニューヨークでのMTAという交通手段、地下鉄の乗り方、料金〜ニューヨーカーのストレスの原因!?〜

ニューヨーカーの交通手段MTA


アメリカ、ニューヨークの交通手段として地下鉄があり、それを運営している会社をMTAと言います。

地下鉄では世界で4番目の規模であり、毎日600万の人が利用すると言います。

ニューヨークのマンハッタン、ブルックリン、ブロンクス、クイーンズをこの交通手段だけでどこでも行くことができ、さらにクイーンズからとなりのロングアイランドに繋がるLIRR(ロングアイランドレイルロード)もこの会社が運営しています。

観光に来た方はこのいかにもニューヨークという印象を受ける地下鉄はワクワクして乗る方もいるでしょう。

一見便利なように見えるMTAですが、実はこれがニューヨーカーの大きな問題となっています。

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どんどん悪化するサービス

ではどのような問題があるのかを説明していきます。

料金

現在の運賃は1回乗りで2.75ドル、7日間パスで32ドル、30日間パスで121ドルです。

これは日本からすれば安いという印象ですが、私の渡米した10年前は30日パスが100ドルぐらいでした。

そこから近年どんどん運賃が上がり、現在では121ドル、さらにこのまま130ドルまで上げるとMTAは発表しています。

MTAは赤字だと発表していますが、実際の利用者数を考えると赤字になるはずがなく、かなりグレーな部分の多い会社だと言われています。

頻発する遅延

まず多くの人は知りませんが、時刻表というものが一応存在します。

しかしこの時刻表通りに電車が来るということがありません。

最悪の場合、電車がまるごと一本こないということもあります。

この時刻表に照らし合わせてどのくらいの運効率を達成しているかという統計を取ると2013年度で70.7%、2014年度は67.4%、2015年度では66.5%と、悪化しており、今年は65%を切るのではという状態です。

3分も遅れたら大クレームを受ける日本では考えられない話ですよね。

なぜ遅れるのか?

電車のアナウンスではモーターが壊れた、人が駅で暴れて落ちた、乗客がなにかやらかした、など。

また蒸気が発生してしまって進めないといって引き返したこともあります。

人の問題は確かにMTAのせいでなく、周りの迷惑を考えず騒ぎ回る黒人などを見ているとありえるなという感じです。

しかし電車は日本のKAWASAKI製であり、そんなに壊れるものでないでしょうし、この辺は会社の怠慢が原因と言えるでしょう。

MTAの対応は?

このMTAの対応の態度が最も最悪です。

上のような報告を受けてMTAは「報告書は現状が正しく認識されていない。言いがかりだ」と猛反論。

「問題解決のために最善を尽くしている」と説明しているそうです。

しかし実際に住んでるこちらとしては言いがかりなわけないだろう、というぐらい毎日遅延に迷惑を被っています。

実際、MTAの雇用者たちも態度の悪い人、全然働いてない人ばかり見かけます。

駅の構内で作業している人もダラダラ歩いてるだけで作業もゆっくりしてるだけ。

駅員さんもなにかを聞いても上から目線で偉そうに喋って来る。

なにか問題がおきて電車が動かなくても「私のせいじゃないんで、動かないものは動かないんだから仕方ないじゃん。」ということを言って来ます。

本当に、日本からは考えられません。

大都会でのいいかげんなサービスはどのような影響がでるか?

この遅延などにより、日常茶飯事で仕事に遅れる、待ち合わせに遅れるなど起こります。

しかも地下鉄なので携帯が使えず連絡がとれない、おかげで自分は悪くないのに仕事や友人関係が悪くなる。

特にピークの通勤時間にはホームに溢れかえるほど人がいるのに電車がこず、来ても満員で急いでるのに電車に乗れない。

電車がこない時にはホームで「いいかげんにしろ!」と発狂したように叫んでいる人などしょっちゅう見かけます。

このようにニューヨーカーの生活の大きなストレスの原因となっています。

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良くなった点も?

良くなった点といえば、最近駅の構内で無料のWifiが使えるようになりました。

これにより駅に近ければスマートフォンなどからインターネットが使える状態で旅行者には大変助かるでしょう。

さらにまだすべての駅というわけではないですが、次の電車が来るまでの時間が電光掲示板で表示されるようになりました。

果たして値上がりした料金がこのように使われているのかはわかりませんが。

実際住んでいると考える様々なおかしな利用者たち

話は変わりますが、この電車を利用しているとさまざまな人たち、日本人からしたら理解できない光景も見かけます。

大道芸人たち

乗車中にさまざまな大道芸を見ます。

楽器の演奏やダンス、手品など。

しかしこれで稼いでいる人たちには本当にアートとしてこれで稼いでやる!!という人たちから、適当に楽器鳴らしてれば金もらえて楽でいいや、という人たちまで様々です。

後者のような人たちは明らかにやる気もなく、乗客から「仕事見つけなさい!」と叫ばれ、「これが仕事だよ」と言い返して電車を降りていきました。

他にもダンスグループがいきなり踊り出し、これもグループによって態度が様々です。

態度のいいグループは丁寧にちょっとスペース開けてくれる?と言って、これからダンスするので見てくれる?と言って踊り出す。

これは見ていて気持ちいいです。

逆に態度の悪いグループもいて、狭い電車の中でいきなり周りの人たちをどかして大音量で音をかけて踊り出し、「すごいことして見せてやるよ!」と主張してきます。

人にぶつかったら「チッ!!」と舌打ちしたり、本当に見ていて腹が立ちます。

電車の中は劇場でなく、乗客は見に来ているのでなく、興味もないのに見せられているということを認識してほしいものです。

お金をせがんでくる人

様々な人が金をくれ、と言って来ます。

しかも大体スピーチをしながら来るのですが、その内容がなんとも理解できない話が多い。

例えば「仕事がなくて子供も妻もいて腹ペコなんだ、金をくれ」という人。

まずわからないのが、仕事やお金がないのになぜ子供作ったりしてるのか?という、その生活の矛盾。

そしてもう1つが、英語も話せて市民権もあって体も動いてるのになぜ仕事がないのか?ということ。

ご存知の通り、ニューヨークにはビザもなく英語も話せないメキシコ移民などが朝から晩まで働いています。

なぜその人たちが仕事があって、彼らに仕事がないのか?

アメリカ人の言い分では病気で仕事が見つからないんだ、と言いますが、話して動ける人が仕事できないほどの病気だというのが意味がわかりません。

しかも結構な割合でアメリカ人はお金を上げてしまいます。

これは文化の違いでしょう。

キリスト教の人を助ける文化のあるアメリカではこのような人を見ると助けてしまいます。

逆に「情けは人のためならず」と教えられる日本人はこのような人たちを助けるというのが理解できません。

スナックを売りに来る人たち

たまに子供がチョコレートなどのスナックを売りに来ることがあります。

これは2通りのパターンがあって、貧しい子供を助けるための寄付金を集めているパターンと上にマフィアがいて、子供を働かせているというパターンです。

見かけた時にどちらなのかはわかりませんが、マフィアのパターンは昔からの定番としてあるようです。

まとめ

このように様々な問題のあるMTA、今の鉄道側の怠慢を毎日見ていて、その上でいいわけばかりの会社に住民の不満は爆発しており、今週は利用者による集団起訴が起きました。

その結果がまだどうなるかわかりませんが、実際に日本の鉄道会社はあんなに完璧な運営を実現しているわけです。

そしてアメリカと日本の鉄道会社の決定的な違いはなにかといえば、人の働く態度の違いが明らかに目立ちます。

これはアメリカも自国の恥と考え取り組むべき問題の1つだと考えないのでしょうか。

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