アーミッシュ村の文化と歴史とは〜行き方と観光、暮らし!アメリカに住む電気や自動車を使わないキリスト教の一派〜

アーミッシュとは?

amish(アーミッシュ)という人たちのことを聞いたことがありますか?

アメリカに住むドイツ系のアメリカ人でペンシルバニア・ダッチとも呼ばれています。

キリスト教のかなりの保守派で、その信仰の根本として徹底的な平和主義があり争いをしない、比べたりしない、怒ったりしないという教義があります。

また徹底して全員が平等であるべきであるというルールも徹底しており、服装も派手にせず、乗り物として使う馬車なども黒く塗って目立たないようにしています。

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アーミッシュの生活

その教義のために現代社会においても電気を一切使わない、自動車など馬より速い乗り物を使わない、などの生活をしています。

個人的な印象ですが、この馬より速いものは使わないという焦らずゆっくり生きるというルールが平等主義、平和主義のすべての答えにつながっているのではないかと思います。

現代社会はパソコン、テレビ、電話などの使用で便利になる反面、非常に速く情報が行き来して情報に振り回される世の中になりました。

我々は日常生活で常に監視され、自分たちの能力を数字でつけられ競わされる生活になっています。

この情報化社会でどれほど私たちは心のゆとりを失っていることでしょうか。

そう考えると彼らのルールは人を競わせるものを根本から排除できているということになります。

現在はどのくらいの規模?

現在ではアメリカ大陸に308,000人いるとされ、その75%がペンシルバニア州、オハイオ州、インディアナ州に住んでいます。

残りの25%は北アメリカの様々な地域に散らばっているそうです。

その文化はアメリカ人の中でも特殊な集団となっており、一部観光地になって、その文化の見学ツアーなども行われています。

アーミッシュの歴史

アーミッシュはスイスのチューリッヒで生まれたキリスト教の一派でのちのドイツに移住。

元はメノナイトという教派であったが、そこからさらに保守的なグループをメノナイトの一員ヤコブ・アマンが作り、彼の名前からこのグループはアーミッシュと呼ばれました。

18世紀初頭には宗教の信仰の自由を求めるなどの様々な理由からアメリカ大陸に渡り、ペンシルバニアを拠点にします。

しかしその後に起こったフレンチ・インディアン戦争の影響によりアメリカの各州やカナダの方にも移住していきました。

ペンシルバニア・ダッチの意味?

彼らはPennylvania Dutchs(ペンシルバニア・ダッチ)とも呼ばれています。

現代では一般にダッチというとオランダ人を意味します。

しかし彼らがやってきたのはドイツ、オーストリア、スイスなどでオランダではありません。

実はDutchというのは当初はドイツを指していました。
当時のゲルマン人は自らを低地の民族はDuitchers、高地ではDeutscheと名乗り、その言語を低地はDuitsch、高地はDeutschと呼び、英語ではその言語をまとめてDutchと呼びました。

しかしのちにこの時の低地の部分を含む北部7州が独立し、オランダ王国となりイギリスはその国をダッチと呼ぶようになり現在に至ります。

そのためペンシルバニア・ダッチは当時のダッチがドイツ人を指していた頃を指す歴史を反映する名前ということになります。

教育は?

学校教育は中学までの教育しか受けません。

アーミッシュの文化では人が生きていくのに必要な学校教育はそこまでで十分と考え、それ以降の学校教育の知識を学ぶことは拒否しています。

学校も当時は一般の学校に通っていたそうですが、現在はアーミッシュの専用の学校に通があり、教師も同じアーミッシュの中からでるので学校を卒業した後アーミッシュの独自の教師になるための訓練を受けることになります。

言語やコミュニケーションは?

言語は現在でも家庭ではドイツ語で育ち、学校へ行くことで英語を学びます。

アーミッシュは完全に外の文化を遮断して孤立しようとしているというわけでなく、あくまで教義を守るために固まって住んでいるだけであり、外の世界とのコミュニケーションをとることは全然抵抗しておらず、コミュニケーション手段として英語も学ぶというわけです。

つまり成人したアーミッシュはドイツ語と英語の両方を話せるようになります。

ちなみに国に対して税金などはちゃんと払っていますがソーシャルセキュリティナンバー、日本でいうマイナンバーのようなものですが、それは持っていません。

また独自の銀行なども持ちますがATMの機械はなく、小切手などは使います。

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服装は?

男性は黒、青、白などの派手に見えない色の服に帽子をかぶり、帽子は作業用の麦わら帽のようなものから黒いユダヤ人が被っているような帽子もありました。

女性はフードをかぶり修道女のような感じ、これらの服装は色からすべてに決まりがあるそうです。

その理由ははじめに話したように徹底的な平等主義、個人的に派手な装飾で着飾るなどは厳禁で化粧などもしません。

まとめ

このような制限された生活を行うアーミッシュ、現代社会において文明を拒否して原始的な生活をしている?というイメージを持つ人も多いでしょう。

しかし実際見に言ってみると意外と話に聞いてるだけで持つイメージとは違った印象を受けました。

ではそのアーミッシュの生活見学ツアーに参加した時の話に続きます。

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