年末に入り、歌番組や年末うスペシャルなどの特番が増えてきましたね。
なんとなく耳にしている「視聴率」という言葉ですが
どうやって測定しているのか考えたことはありますか?
年末の紅白やその他注目番組の視聴率について新聞、雑誌、番組で触れているのを見ると、
視聴率ってどうやって算出しているのか疑問ですよね。
また、気軽に番組を録画できるようになった近年、
録画してリアルタイムで見ていない場合、視聴率には反映されているのでしょうか。
測定方法や基準など、謎の多い視聴率ですが、一体どのように計算されているのでしょうか。
視聴率の測定方法とは??
視聴率の調査はビデオリサーチ社という会社が行っており、
家庭に置かれているテレビの視聴率を調べる方法は、3つあります。
PM(ピープルメーター)
世帯視聴率と個人視聴率を同時に調査する方法です。
家庭内の最大8台までのテレビの視聴状況を測定し、チャンネルセンサーで視聴しているチャンネルを測定します。
同時にPM表示器には世帯内の個人のボタンがあり、視聴の開始時と終了時にそれを押すことにより個人の視聴を登録します。
測定した視聴データはオンラインメータに転送、記録されます。
オンラインメータシステム
世帯視聴率を調査する方法です。
家庭内の最大3台までのテレビにそれぞれ接続されたセンサーから、
オンラインメータに無配線でデータが転送され、1日の視聴状況が記録されます。
日記式アンケート
調査員によって調査票が届けられ、対象者はテレビの視聴状況を記入します。
調査票には5分刻みの記入欄があり、テレビごとに個人単位でテレビを見た時間に矢印を1週間毎日記入します。
調査員が訪問し、1週間分の視聴記録を回収します。
ビデオリサーチ社という視聴率を調べる会社が、
対象に選んだ家庭の集計から視聴率を割り出しています。
録画は対象になるの??
視聴率を調べる方法を紹介しましたが、
そのうち、録画したものは対象になるの?ともうひとつ疑問がわいてきます。
その番組放送時間にリアルタイムで見ることができな人に重宝されている録画機能ですが、
リアルタイムで見ていない場合には視聴率には反映されるのでしょうか?
答えは、NOです。
録画だけでなく、ワンセグなどテレビ以外で視聴している番組は視聴率には反映されません。
視聴率が高いと思っていた番組が、週間視聴率の発表で思っていたより低かった場合、
録画やワンセグなどテレビ以外、リアルタイム以外での視聴が原因と考えられます。
近年、テレビ以外で見逃したテレビを視聴できるシステムや、
録画の性能がアップしたことによりリアルタイムでテレビを視聴する方が少なくなりつつあります。
視聴率の調査の対象となっている世帯でテレビ以外での視聴、録画が行われている場合、
視聴率が下がってしまいます。
そのためビデオリサーチ社は、視聴率だけでなく録画率も測定しています。
録画率はビデオが録画のために動いている時にカウントされるものなので、ビデオにそれを測定するための機械をつければ測定可能です。
しかし、録画をしただけで視聴していない方や、
保存用に視聴しながら録画をしている方など、
録画の目的もそれぞれです。
録画率に対して正確さはあまり期待できませんが、番組の人気指標として利用されています。
更に、テレビ以外でのデバイスで視聴される方を対象に行っている視聴率の調査も開始し、
テレビ以外でのデバイスから番組を視聴している方のデータも反映されています。
人気ドラマなどの視聴率ランキングに近年、
視聴率、録画率、総合視聴率と記載されているのは、
リアルタイムで視聴した方と録画をした方両方の調査の結果が反映されているからです。
完全に正確である、という数字ではありませんが、統計して出されている視聴率は
番組の人気率、世間のブームなどを見る為には重要な調査であるといえます。
どの家庭でどのような方法で測定されているのかは、
調査対象の方は口外厳禁となっており、把握することはできません。
また、視聴率は±2%ほどの誤差があるともいわれていますので、
あくまで参考程度にしましょう。
視聴率リサーチの象になりたい!と思っているテレビっ子の皆さんは
ビデオリサーチ社の調査対象になる日を待ちわびながらテレビ番組を楽しみましょう。
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