山芋は滋養強壮に良い食べ物の1つとしてよく知られていますよね。
すりおろしてご飯にかけるだけでも美味しくいただくことができ、主婦にとっても重宝する食材です。
ですが、そんな山芋、芋類なので保存しやすいのかと思いきや、変色してしまいやすくデリケートな一面も持っています。
では、そんな変色を防ぐ保存の方法とは、どのようなものなのでしょうか?
色が変わってしまう原因と併せてチェックしてみましょう。
山芋の変色を防ぐ正しい保存方法
山芋は、他の芋類と同様、正しく保存すれば日持ちする野菜の1つです。
ですが、保存方法を間違えてしまうと変色したり、傷みやすくなってしまいます。
まず、山芋の保存方法で大切なのは温度です。
高温多湿だと傷みやすくなりますので、1~3℃程度の涼しい場所で保存しましょう。
また、光や湿気にも弱いので、冷暗所での保存がおすすめです。
夏場などは特に暑さが厳しいので、野菜室で保存すると良いですね。
この時、新聞紙などで全体をくるんでおくと新鮮さが長持ちします。
切っていない山芋は、なかなか変色はしませんが、切った山芋の場合、切り口のところがピンク色に変化してしまうことがあります。
これは酸化によるものですので、切った後はできるだけ空気に触れないよう、しっかりとラップを当てて輪ゴムで縛り、野菜室で保存するようにしましょう。
こういった工夫をすることで、山芋の変色を防ぎながら美味しく長持ちさせることができます。
また、山芋を切ったものは酢水に漬けたり、すりおろしたものは2~3滴酢を入れると変色を防止することができます。
酢水は1リットルの水であれば大さじ1杯程度で大丈夫です。
山芋の色が変わる原因とは?
空気に触れることで山芋の色が変わってしまうわけですが、なぜこのような現象が起こるのか、その原因も気になるところですね。
実は、この変色が起こる原因は、山芋に含まれている「ポリフェノールオキシターゼ」という酵素が酸化するからなのです。
特にこの酵素は、成長が盛んな部分に多く含まれる傾向があります。
例えば山芋であれば、先端部分をカットした場合、変色しやすいということが言えますね。
購入する場合は先端を避け、丸ごと買った場合は先端とは逆の方から使用していくと、変色しにくくなります。
保存をしていて切り口がピンク色に変色してきた場合には、その部分を切り落として使用したほうが安心でしょう。
山芋の変色☆食べても大丈夫?
では、山芋は変色しても食べることができるのかどうか、というのも疑問に感じる点の1つでしょう。
酵素が酸化することによって起こる変色は、調理の最中でも、すぐに起こってしまいます。
すりおろしている最中から変色してくることもありますが、特に有害な物質を含むわけではないので、もちろん食べても問題はありません。
調理の際の変色が気になる場合は、しばらく酢水に浸けると、酸化を防ぐことができます。
リンゴをレモン汁に浸けるのと同じ感覚ですね。
また、保存期間中に発生した変色に関しては、変色してしまった部分のみを取り除けば十分に使うことができます。
変色した切り口なども、腐敗が進んでいなければ食べても問題無いケースが大半ですが、一応、切り落として新鮮な断面から使用した方が安心でしょう。
また、中には空気に触れていない面でも、皮を剥いてみると赤身があったり、黒っぽくなっているところもあります。
山芋は自然の中で育っていますから、多少の変色があるのは、仕方のないことと考えてください。
特に体に害のある変色ではありませんが、やはりこれに関しても見た目が良くありませんので、その部分を取り除いて調理するのが理想的と言えるでしょう。
保存方法をきちんとしていても、防ぎ切ることが難しい山芋の変色。
色の変化とも上手に付き合いながら、ムダなく使用していくことが大切ですね。
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