アメリカでプロのダンサーになるための道19〜アーティストビザ取得後の活動〜

はじめに

アーティストビザを取れたら、ここからがプロのダンサーになるための出発点です。

このアーティストビザを取ると、それで満足してダンス活動をしなくなる、またはここまでもたどり着けずに日本に帰国する人もたくさんいます。

実際ここで帰国したとしても日本ではニューヨークでダンス留学の経験あり、またはプロ契約でない小さいカンパニーで活動しただけでもニューヨークで踊っていたなどと経歴には書けるので聞こえはいいかもしれません。

実際はこのアーティストビザを取ったことはプロのダンサーとして活動する資格を得たということであり、まだプロとして活動したとは言えず、ここから活動しないと本物とは言えないでしょう。

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プロという基準

プロのダンサーといってもその基準は曖昧で、こういうことができればプロ、ということは一概には言えません。

ダンスで食べるということを基準だとすれば大きなダンスカンパニーに入る、自己プロデュースでどんどん仕事を取っていく、エージェンシー(芸能プロ)に所属してコマーシャル系の仕事を中心に活動するなど様々です。

また、外国人たちはパフォーマーは儲からないという現実を知っていますので、プロのパフォーマーを経験せずに大学のダンス科を卒業したら教えの仕事をメインにしつつ小さいプロダクションで踊り続ける人もいて、このような人たちもダンス活動で食べている以上プロと言えるでしょう。

フルタイム契約のダンスカンパニーに入る

ダンスカンパニーというと踊りはモダン、コンテンポラリー、バレエなどになります。

ではまずフルタイムのダンスカンパニーに入ることを目指す場合ですが、この場合は入りたいダンスカンパニーを決めて、そこの振り付けのベースのテクニックを徹底的にトレーニングする必要があります。

アメリカの場合は伝統的なモダンダンステクニックがあり、それをベースにしたダンスカンパニーは長く活動してスポンサーもつき、力を持っている場合が多いです。

そのため新しい感じのコンテンポラリーダンスを踊るカンパニーは上のカンパニーの権力が強すぎてあまり大きくなれない傾向があります。

つまりフルタイムのダンスカンパニーに入るにはそのようなアメリカのダンスの基礎を徹底的にトレーニングしなければなりません。

伝統的な教科書化された踊りを学ぶ必要があるということで、大学などを出ている人は大学のプログラムでしっかりそれを学ぶことができ、またダンスカンパニーのディレクターが学校に教えに来たりもするので人脈もできて圧倒的に有利ということになります。

しかしあくまで人の振り付けを踊る道であり、自分の踊りを発見するという自分の人生の道として踊っているダンサーたちが嫌う道でもあります。

実際にフルタイムのカンパニーで働くダンサーたちは仕事だからやってるけど本当に自分のやりたいダンスではないから苦痛だという人も多いです。

ダンスが踊れればなんでも良いという踊ること自体が本当に好きな方もいるでしょう、そういう人にはこの道が向いているかもしれません。

自己プロデュースの道

これは自分ですべてプロデュースすることになるのでビジネス能力も必要になります。

しかし成功すれば自分のやりたい踊り、自分の作る作品で食べていけるという一番楽しい道になります。

この方法では自分のダンスカンパニーを立ち上げて活動する、またはソロで作品を出していくなどから名前を売っていき、そこから人との交渉や自分の宣伝など様々な活動が必要です。

しかしモダン、コンテンポラリー系はやはり世の中の需要やショーの集客数も少なく、お金になる仕事は難しく、本当に売れてくれば教えや振り付けの仕事で食べていけるようになる程度です。

またコンクールなどで優勝すればゲストパフォーマーや審査員の仕事も来ますが、ゲストパフォーマーや審査員もあくまで1回のみの仕事なので、このような仕事を続けるためには常にパフォーマー、または振付家として自分を売り続ける必要があります。

またモダン、コンテンポラリー系以外のジャズやヒップホップなどのコマーシャル系であればギャラの良い仕事はもっと多くなります。

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エージェンシーに所属する

コマーシャル系のダンサーはエージェンシー、つまり芸能プロに雇われることがあります。

日本ではあまり見かけませんが海外の芸能プロにはダンサー枠があるところもあります。

とはいえ芸能の世界ですのでルックスはかなり重視され、モデルでも使えるぐらいの容姿であればどんどん仕事は来ますし、容姿がよくないとオーディションで踊らせてももらえません。

フェアではないですが、芸能界ですのでそういう世界です。

所属できればミュージックビデオや企業のパーティーやイベントなどでの仕事、CMなどの仕事も来て、ギャラはかなり良いです。

そしてやはり白人の綺麗な女性・男性は一番仕事が来ていますし、体格の良い黒人男女もよく呼ばれています。

このような人たちはイベント会場に立っているだけでギャラが発生しますから。

ダンスの実力だけではどうにもならない不公平な世界という道でもあります。

教えの仕事

正直、ダンサーで一番生活が安定する道はこれです。

パフォーマーの仕事はダンスカンパニーにしてもコマーシャル系のショーにしても契約の間だけしかギャラが発生しませんし、その契約期間が終われば、次の更新もしてもらえるという保証はありません。

つまりいつ仕事がなくなってもおかしくないわけですが、教えの仕事は毎月固定の収入が入って来ますし、長く教えれば生徒やオーナーからの信頼も得られるので簡単に仕事がなくなるということはありません。

現実的なアメリカ人はダンス科で大学を出た後はこの道を選ぶ人は多いです。

これも大学などで教えるとなれば大学の学位以外にプロの経験もないとなかなか競争に勝つことができず仕事を得るのは難しいですが、高校や中学、小学校でダンスを教えるとなればかなりの確率で手にはいる仕事です。

また学校以外にもダンススクールは多数あり、アメリカの場合は3歳から18歳まではこのようなダンススクールで学校が終わった後にダンスを学んで、その後にダンス専攻で大学に行くか考えるという文化であり、この3歳から18歳までを教えているダンス学校で働くこともできます。

3歳から18歳まですべての年齢を対象にヒップホップ、ジャズ、バレエ、モダンなど様々なジャンルを教えれるとなればこのような学校でフルタイムの仕事をすることもできるでしょう。

とはいえ子供好きでないとできないですし、アメリカでは小学生以下は男性には教えさせないというところも多く、また我々のような外国人であれば英語も堪能なレベルまで勉強しなければなりません。

子供を教える場合はダンス技術よりコミュニケーション能力の方が必須ですから。

そして仕事を得るためにアピールする際はアメリカ人は学位があることで証明しますが、日本でダンスで学位を取ったというケースも少ないでしょうから、プロの経験でアピールするしかありません。

つまりプロの経験がまず必要になり、留学後アメリカの大学に行き直すでもしない限り日本人にはいきなりこの道は選べないでしょう。

まとめ

以上、このようにアメリカでプロになるといっても様々な道があります。

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