日本からアメリカへ行ってダンサーとして成功したいという方は多いと思います。
しかしビザのこと、生活のこと、行ってから次はどうしたら仕事が手に入るのか?など様々な疑問があると思います。
そのような情報を書いて行きたいと思います。
まずはビザの取得
プロのダンスになるといってもヒップホップのようなバックダンサーなどのコマーシャル系、コンテンポラリーやバレエなどのステージ系、またミュージカルなどのブロードウェイ系を目指す人、様々だと思います。
しかしすべてに共通して必要なのはビザです。
アーティストビザというビザ
プロとして働く外国人ダンサーの多くが取得しているのはO-1B、アーティストビザと呼ばれるものです。
これはアートに関する仕事であればアメリカ国内で合法的にできるというもので、レストランで働くなどのことは違法となってしまいます。
しかし、ものは言いようで寿司シェフなども寿司はアートだ!と言いきれば取れてしまうビザでもあります。
またヘアスタイリストなどもこのカテゴリでいけるようです。
アートというカテゴリにしっかりとした区別を設けるというのは非常に難しいことです。
アーティストビザの条件
アーティストビザを取得するには最低でも2カ国以上で活動した大きな経歴が必要です。
いくつかの国で活動するためのビザであるため、その能力の証明が必要になるからです。
つまり日本の活動だけでは足りません、とはいえ日本の経歴も必要になります。
日本のバレエ団で活動して多くの海外公演を行なった、日本から海外にも仕事で呼ばれていたなどであれば取れる可能性はありますが、そのような経歴をいきなり持つ人は少ないでしょう。
そこでアーティストビザの前に学生ビザで渡米してアメリカで経歴を稼ぐ必要があります。
学生ビザの取り方
ダンサーの場合、大きく分けて3つの選択肢があります。
・ダンス学校
・語学学校
・大学
の3つです。
ダンス学校
外国人を受け入れてビザを発行しているダンス学校というのがいくつかあります。
ニューヨークでは代表的なところで
ヒップホップやコマーシャル系のダンスのBroadway Dance Center
ジャズやバレエ・シアター系の強いSteps on Broadway
コンテンポラリー系のGibney dance
比較的なんでもあるPeridance center
ホートンテクニックというクラシックなモダンダンスを引き継ぐAlvin Ailey dance school
などです。
これは自分のやりたいダンスで学校を選ぶ必要があります。
これらの学校は学費は月$700から$1000ほどで2−3年のプログラムがあり、その期間学生ビザで滞在することができます。
また卒業後、OPTという就職活動ビザが半年から1年の期間で発行され、それには労働ビザと同じ効果があります。
Alvin Ailey は入学時にオーディションでクラスわけがあり、その後に受けるクラスが決定されますが、それ以外の学校は割と自由で自分の選択で月40から50クラスほどを受ければ出席数クリアとなります。
人それぞれの意見によりますが、月40から50クラスが多いという人と少ないという人がいます。
私の場合、正直少ないと感じました。
月30日あるのですから週6でダンス学校に行って1日たった2クラス受けるだけでいいのです。
しかも忙しい時には1時間で終わるヨガやピラティスのクラスでもいいので、1日2−4時間学校にいるだけ、これが多いとは思えませんが。
語学学校
こちらの場合は学費も出席しなければいけない数もダンス学校よりは少なく、もっと自由な時間が多いです。
以前は学費さえ払っていれば出席しなくてもビザをキープできるという学校もたくさんありましたが、最近はアメリカはどんどん移民に厳しい国になっていますので、そこの監視も厳しく、しっかり出席しないと危ういという状況になっています。
大学
アメリカの大学の多くは大学の中にダンス科というものがあり、アメリカ人の間ではプロのダンサーを目指すなら大学に行って学位をとるのが当たり前となっています。
日本の感覚では馴染みがなさすぎて理解できない話かもしれません。
しかしアメリカは日本以上に学歴社会で学位の種類にもBA・BFAなど様々な種類があり、自分のプロフィールを書く時も「どこの大学で何を学んだ」から始まるのが当然です。
ダンサーもダンスのプロフィールには「どこの大学でダンス専攻していた」から始まります。
この経歴があるかないかでダンスの仕事、特に教えの仕事の場合は仕事に応募もさせてもらえなかったり、雇われても給料が違ったりという差がでてきます。
それについては別の記事でいつか書きたいと思います。
まとめ
1、アメリカで働くにはまずビザが必要
2、アーティスト労働ビザを手にいれるにはたくさんの経歴が必要
3、まずは学生ビザで渡米してアーティストビザの経歴を溜める
ちなみにこれらの学生ビザには留学斡旋業者が仲介してくれて日本語だけで手続きできますが、正直業者に頼らなくても簡単な英語だけで自分であっさり手続きできますので頑張って英語で直接ダンス学校に問い合わせてみることをお勧めします。
正直、業者を仲介するよりびっくりするぐらい安くできます。
学校もいきなりビザをとっていくのではなく、まず観光で1ヶ月、もしくは数週間でもいいので下見に行ってみることをお勧めします。
ダンス学校であればそこで学ぶ内容が自分の踊りのベースになるほどみっちり学ぶことになるので、自分の好きな踊りでなければ人生の道を間違えることになりますから。
コメントを残す