日本語は難しい、なんてよく言われますよね。
例えば主語の後には、「が」が使われることと「は」が使われることがあります。
では、これらの違いは一体何なのでしょうか?
使い方や用法をきちんと覚えておかないと、誰かの前で話す時、無意識に間違えた日本語を使ってしまうかもしれません。
また、文章を書く時に間違えた使い方をしてしまうかもしれません。
そんな大失敗をしないためにも、「が」と「は」の違いについて分かりやすく説明していきます。
主語の後の「が」「は」の違い
主語の後によく使われるのは「が」「は」ですよね。
・私は事務員です。
・彼が来ました。
といった感じで使われており、これらは大抵の方が無意識に使い分けをしているでしょう。
「私が事務員です」「彼は来ました」といった使い方をする人は、まずいませんね。
では、具体的に「が」と「は」の違いは何なのかというと、これは主語が何かというよりも、その後にくる言葉が何を示しているのかで変わってくると言われています。
例えば、主語の後に説明したいことが、すでに周囲に知られているようなことであれば、「は」が使用されます。
逆に相手に新しい情報を伝える時には「が」が使われます。
例文で言えば、「私は事務員」ということは、周囲にも知れているような事実ですよね。
ですが、「彼が来る」のは、今まさに起こっている新しい情報です。
このように、続く文章に合わせて主語の後の「が」「は」が使い分けられているのです。
実際の例文を使って見てみると、普段、日本人の誰もが、このように「が」と「は」を何気なく使い分けていることが分かりますね。
これが、文章における「が」と「は」の違いの中でも、最もシンプルな考え方と言えます。
主語の後の「が」と「は」は述語の種類で違う
次に主語の後にくる「が」「は」の違いとして考えられるのは、述語の種類です。
述語が動詞であれば、「が」が使われます。
ですが述語が名詞文、あるいは形容詞文であれば、「は」が使われるのです。
ちなみに、動詞というのは動作や状態を示している言葉を言います。
名詞というのは人、動物、事柄の名称を示したものです。
それから形容詞というのは、名詞の形、性質や状態といったものを表す言葉になります。
このような考え方をすると、まるで英語の文法を習っているようですが、日本語にも無意識に用いている、そんな文法があるのです。
「が」「は」の用法とは!?
主語の後の「が」「は」の使い方の違いが分かったところで、次に用法について考えていきましょう。
「が」「は」には様々な日本語の用法があります。
まず1つ目に、名詞修飾と言われる用法です。
「これは帽子です」「私は大阪で買いました」という2つの「は」で繋がった文章があります。
これを1つにまとめ「これは私が大阪で買った帽子です」と「が」で繋げることで名詞を修飾することができます。
それから他に、目の前にあるものを指し示す時には「が」を用い、遠くにあるものと比較する際には「は」を使うことがあります。
「部屋にテレビがあります。あなたの部屋にテレビはありますか?」といった感じですね。
日本語における「は」と「が」の違いは大変奥が深く、様々な用法があると言われています。
普段の会話では何気なく使っている言葉ですが、美しい日本語の文章を書きたい時などには、少し意識して正しい文法を考えるようにすると良いですね。
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