トラックの荷台と言えば、本来は荷物を載せるための場所ですよね。
ですが、何らかの事情で人を乗せることになるケースもあるでしょう。
では、トラックの荷台に人が乗るのは法律的には、大丈夫なのでしょうか?
また、何人までなら乗って走ることが可能なのでしょうか?
そんな気になる点について、分かりやすく解説していきます。
トラックの荷台に人が乗るのは大丈夫?
トラックの荷台に人が乗るのは大丈夫なのかという点についてですが、これは基本的には違法となります。
トラックの荷台に人が乗ること、そしてそれぞれのトラックに定められた乗車定員を超えて乗ることは、法的な制限があるのです。
これは道路交通法により規定されており、違法な乗り方をしていれば、当然、警察に取り締まりを受けてしまいます。
ですが、中には道路交通法で認められた合法、適法と言われるケースもあり、トラックの荷台に人が乗っていても取り締まりの対象にならないことがあります。
それは、荷物の運搬を行う際に、積み荷を監視する役割で乗る場合についてです。
ただし、この場合でも、行きはにもつの監視役として乗せることができたとしても、帰りに荷台が空になれば監視役は必要無くなります。
空の状態の荷台に人を乗せて走ると、これは違法であり、取り締まりの対象になってしまいます。
荷台に人を乗せての往復は不可ですので、帰りの足が無くならないように注意しなければなりませんね。
それからもう1つ、トラックの荷台に人が乗ることを認めているケースがあります。
それは特別な許可を得た場合ですね。
管轄の警察に「荷台乗車許可申請」を出して手続きすれば、認められた場合は人を乗せることができます。
例えばお祭りの時や選挙活動の時などに、こういった許可が申請されています。
トラックの荷台に何人まで乗れる?
トラックの荷台に何人まで乗れるのか、という点に関しても制限があります。
まず荷物の監視で乗る人数は基本的に1人で、多くても2人までとなっています。
ですが、監視目的で人が乗る場合の人数については、細かな規定はありません。
そのため、何人での監視が必要な荷物なのかは、その時の状況により判断が任されることとなります。
常識的な範囲内での乗車であれば認められますが、警察が「多すぎる」と判断した場合は取り締まりの対象になる可能性が高いので注意しましょう。
それから、人が乗った場合にトラックの最大積載量をオーバーしてしまうようなケースもあり、これにも注意が必要です。
例えば軽トラックであれば、最大積載量は350kgなので、これを超えないように注意して乗せなければなりません。
トラックの荷台に人が乗る場合の注意点
トラックの荷台に人を乗せて走ることは、場合によっては合法となります。
ですが、違法でなければどんな風に乗せても良いのかといえば、そういうわけでもありません。
基本的には道路交通法の違法となっているのは、もちろん理由があるからです。
例えば荷台には座席どころか、シートベルトなどもありませんよね。
この状態で事故を起こせば、当然、荷台に乗っていた人は大けがを負うリスク、命を危険にさらすリスクが高まってしまうでしょう。
走行中に荷台から誤って転落してしまうということもあり得ます。
もしこのような事故が起こってしまった場合、責任はドライバーにあることになります。
そういった点もしっかり頭に入れて、安全には細心の注意を払いながら運転することが大切ですね。
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