日本人の国民性とヨガが必要な理由♪ヨガの8支則とは?〜日本人のメンタルヘルスに効果がある本来のヨガ〜

はじめに

私は海外、アメリカ・ニューヨークでヨガ教師の資格を取得し教えています。

多くの人種の集まるニューヨークという場所柄、インド人の友達もいますので本場のヨガというものの話を聞くこともあり、アメリカのヨガもフィットネス要素の強いかなり元来とはずれたものになっていることを教えてもらいました。

しかしさらに驚いたのは日本に一時帰国した時でした。

本来のヨガの目的が微塵も残っていないダイエットにのみ焦点を当てたヨガ、さらに男性お断りのヨガ教室まで存在し、それらが大手チェーン店として広まっているのです。

正直、ヨガをなんだと思っているんだろうという印象でした。

ではそれらを踏まえてヨガの本来の目的を振り返るとともに、日本でのヨガのことをアメリカに帰り、ヨガ教師達に話した時の海外の反応などをお伝えしたいと思います。

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ヨガの本来の目的とは?

ヨガは心と体の修行です。

心を落ち着かせ、自分の内面に集中することで周りとのつながりを遮断して自分の心と体の動きに集中する。

心の乱れない状態を保って動くことで常に安定した呼吸とともに自分の体を思い通りにコントロールすることができるようになる。

それはヨガのクラスの時間だけでなく日常生活でも同じことで、心と体を思い通りにコントロールすることができれば自分を周りと比べることなく、また日常での様々な欲による誘惑や不安に心を乱されることなく安定したストレスのない生活を送ることができる。

つまり生きている間のすべてのことがヨガなのだ、と私は学びました。

ヨガの修行とは?

ちなみにヨガというとストレッチのイメージが強いと思います。

しかし実はそのような体を動かす修行はヨガの修行のほんの一部でしかないのです。

アメリカでもインド人の友達に本当のヨガはあんまり動かない、ほとんどが体よりも心の修行だ、と学びました。

ヨガの8支則

ヨガの修行には8支則と呼ばれる8段階の修行があります。

1、ヤマ(禁戒)・日常生活で行なってはいけない心得
2、ニヤマ(歓戒)・日常で実践すべき行い
3、アサナ(坐法)・瞑想を深めるための最適な状態の体を作るための様々なポーズ
4、プラーナヤーマ(呼吸法)・瞑想を深めるために整える呼吸
5、プラティヤハーラ(感覚の制御)・感覚の意識を深める
6、ダーラナ(集中)・意識を特定の何かに長時間留める
7、ディアナ(瞑想)・意識が積極的な意思なしに深く集中する
8、サマディ(三昧)・最も安定した心の状態の完成、悟りともいわれる

このようなものがあり、一般的にヨガでイメージされる体を動かすものは3のアサナに当たります。

これらの修行を経て最終的にサマディの状態を作るのがヨガの修行の流れです。

日本のヨガ

ところで日本のヨガですが、以上のようなことからヨガがどういうものかということを考えると非常に滑稽に見えるのではないでしょうか?

日本に帰ってきてどこかヨガのクラスを受ける場所がないかと探したところ、ネット検索でトップにでてくる人気のものは岩盤ヨガや溶岩ヨガというダイエットや美容にこだわったクラスばかり。

これらは海外でも聞いたことがなく、日本独自のもののようで正直なぜこんなところでヨガをするのだろうと思いました。

さらにクラス名にまで「ダイエットヨガ」「女性の美容のためのヨガ」などとついています。

「ハタヨガ」や「パワーヨガ」など普通のヨガクラスも見つけて受けようと思い2、3件問い合わせたところ、女性限定ですので男性は受講できませんと何件か断られました。

やっと受けれそうなところも見つけましたが、日本のヨガ教室のシステムはまず入会してチケットを3、4枚セットで購入しなければならず、1回だけの受講は非常に高額でした。

一時帰国の期間だけで気軽に受けられる感じのところは見つかりませんでした。

男性がヨガを始めるのは難しい環境になってしまっていると感じました。

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日本で流行るヨガのおかしい所

これは私が海外でヨガを学んでいるから感じるのでしょうか、日本で流行っているヨガが根本的にずれていると感じ、非常に滑稽に見えました。

ヨガの修行とは周りからの影響を遮断して自分の心と体の動きに集中することです。

ダイエットや美容という周りの目を気にすることから生ずる感情を目的に修行することも、ましてや男性の目がきになるので男性を締め出すなんてこともおかしな話です。

女性限定は海外ではありえない

女性限定というルールですが、海外であれば男女差別問題になり裁判沙汰にまで発展するでしょう。

男女を問わず非難されます、それぐらい非常識なルールだという印象を受けるのです。

この日本の女性限定の話をしてみた海外のヨガ教師や生徒からの反応をまとめてみました。

・おかしな話だ(50代男性・30代女性などアメリカ人多数)
・ショックだ、こんなフェアではないことなどヨガではない(30代アメリカ人女性)
・ヨガはインドの歴史では当時男性のみが行うことが許可されてきた。その仕返しか?(40代アメリカ人男性)
・日本とはそういうものだ(30代日本人男性)
・日本のおじさんは気持ち悪いというイメージがあるからこんなおかしなアイデアに行き着くんだろう(20代日本人男性)
・[上の意見への返事で]それって日本語でエロオヤジって言うんでしょ(笑)
それにしてもそんな理由で男性禁止なんて全然筋が通ってないじゃない!(20代アメリカ人女性)

という感じで海外では賛成という人は一人もいませんでした。

日本人の国民性とヨガが必要な理由

実は日本人はひときわ人からの評価や目線をきにする国民性があると言われています。

世間からの目線が気になるがために一流大学へ進学する、一流企業に就職する、などのことをして本当に自分がやりたいことがなんなのか、本当に自分が幸せだと思うことはなんなのかということに気づけている人が本当に少ないです。

実は上記のダイエットや美容、男性の目線を気にするなどもこのような国民性からくるものだと言えます。

そのような日本でビジネス的に成功するための手法と考えれば確かに効果的な方法といえるでしょう。

しかし実はこのような人の目線を気にしすぎてストレスを溜め、幸せな方向に生活を持っていけない日本人にこそ、本来のヨガの修行が助けになると言えます。

周りの目線を気にしない心を身につければ日本人独特のストレスからも解放され、自分自信を本当に見つめることができ、自分にとって本当に幸せな人生を見つけることができるのではないでしょうか?

まとめ

日本のヨガに対して否定的な記事に内容が多くなってしまいましたが、本来のヨガとはストレス社会の日本に対して本当に助けになるものなのです。

実は日本にもちゃんとしたヨガを行なっている教室もありました。

男性が入りにくいイメージが定着しつつある日本のヨガの世界ですが、頑張って働いている多くのサラリーマンなどの日本人男性にこそ、ぜひ経験していただきたいものでもあるのです。

日々の社会からの評価などのストレスを忘れ、新しい人生の楽しみが開けることでしょう。

そのような本当に経験してほしい世間からのストレスに苦しむ日本の人たちの助けになればと思い今回の記事を書かせていただいたまでです。

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