ご先祖様に会いに行く墓参りは、多くの人にとって心の拠り所のようなところがありますよね。
特に大切な人が眠るお墓には、生前、好きだったものなんかをお供え物に持っていったり・・・
ですが、お供え物を持ってきたものの「持ち帰りすべき?食べても良いの?」などなど、マナーが分からず困ってしまうこともありますね。
そこで、そんな墓参りの際に知っておきたいマナーについて紹介していきます。
墓参りのお供え物は持ち帰り?
まず、墓参りのお供え物はお供えした後に、どうすれば良いのかというのが気になるところですね。
そのまま置いてきた方が良いのではないか、と考える方も少なくないでしょう。
ですが、実はお供え物を置きっぱなしにするのはマナー違反なのです。
なぜなら、置いておいたお供え物には鳥や虫が寄り付きやすく、食べ散らかしてしまうことで、お墓を荒らすことになるからです。
これはご先祖様に対しても失礼ですし、近くにお墓を建てている方々にとっても迷惑になってしまいますね。
お供え物は、1度お供えしたらすぐに持ち帰りするか、抵抗がある場合は1度帰宅して数時間後に取りに戻るなど、供えっぱなしにならないように気を付けましょう。
墓参りのお供え物は食べる?
墓参りで食べ物をお供えした場合、これをどうするか、その後の対応に悩むこともありますよね。
食べるのは失礼のように思われてしまう方もいらっしゃいます。
ですが、墓参りのお供え物を食べるのは、決してご先祖様に対しても失礼なことではなく、マナー違反ではないのです。
中には、1度お墓にお供えして、その場でいただくという方もいらっしゃいます。
お墓に眠るご先祖様と分かち合うような気持ちで楽しめる方法ですね。
墓地でそのまま食べるのに抵抗があるなら、持ち帰りして、家でいただいてもかまいません。
あるいは、お供えしたものを御供養という形でお寺に渡す方法もあります。
いずれにしても、お供えした食べ物をそのまま腐らせてしまうのは、食べ物を粗末にすることになり、何よりのマナー違反です。
そのようなことにならないように、きちんと美味しくいただいてしまいましょう。
墓参りのお供え物に酒やたばこは?
では、墓参りのお供え物に酒やたばこはOKなのかどうか、というのも気になるところですね。
実はお墓にお供えする物の内容には、特に決まりがありません。
生前、その人が好きだったものをお供えすれば良いのです。
そのため、酒やたばこをお供えしても問題はないのですが、これらは後の処理をきちんと行わなければなりません。
酒の場合は、開封してお供えする場合、虫などが寄ってくる原因になりますので、置きっぱなしにせずに処分しておきましょう。
中には、酒を墓石にかけるという方もいらっしゃいますが、これは墓石が傷む原因になるので避けてください。
たばこも開封して線香立てなどに入れ、火をつけてお供えする方法がありますが、この場合はフィルターが残るので、これも処分するようにしましょう。
これらの点に気を付ければ、酒やたばこのお供えも何も問題はありません。
墓参りの際には、きちんと守るべきマナーを守りながら気持ち良く、ご先祖様を供養しましょう。
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