高齢者と呼ばれる年齢になってくると、色々な不安が出てきますよね。
例えば薬の服用。
よく眠れない時に飲んでいる方が多い睡眠薬ですが、これが思わぬ副作用をもたらす可能性もあるのです。
特に高齢者にとって気になる症状の1つと言えば、認知症が挙げられます。
実は睡眠薬の服用が、この認知症の原因になる恐れもあるので注意が必要です。
そこで、そんな高齢者の睡眠薬について、対策方法・対処法を紹介していきます。
高齢者の睡眠薬の副作用
高齢者の睡眠薬の副作用を具体的に見ていきましょう。
まず、多いのは「薬が強く作用しすぎてしまう」というものになります。
高齢になると、薬を分解するスピードが遅くなってきますので、長い時間作用してしまう恐れがあります。
すると、夜中にトイレに行こうとしてフラつき、怪我をしてしまうという危険性があるので要注意です。
また、他にも睡眠薬の副作用として、夢遊病が起こる方もいらっしゃいます。
他にも、奇異反応と言われる症状が起こることがあり、妄想や幻覚などを引き起こすこともあります。
突然攻撃的になるというケースもあります。
さらに、薬が効きすぎて日中にも眠くなる、といった副作用が起こるケースがありますので、こういった症状がある場合には、他の薬に変えてもらうということも含めて、医師に相談してみると良いでしょう。
高齢者の睡眠薬の副作用☆認知症になる?
高齢者の睡眠薬の副作用として、認知症になるリスクが高まるということを恐れている方も多いようです。
実際に、睡眠薬の中でも「べンゾジアセピン系」のものを長期にわたり服用していると、認知症になりやすくなるという研究欠課が出ています。
このお薬は、睡眠薬以外にも抗不安薬、筋弛緩薬として用いられているもので、特に精神的な疾患の際に処方されます。
重篤な副作用はないものの、イギリスのBMJ誌により「高齢者の認知症を起こしやすくなる」ということが報告され、不安を感じる方も増えています。
この種類のお薬には、脳を鎮静させてしまうという働きがあります。
これが眠りやすくしてくれる効果でもあるのですが、同時に脳に作用することで、認知症のリスクを高めてしまうというわけなのですね。
高齢者の睡眠薬☆対策方法・対処法
では、高齢者が睡眠薬を服用する際、副作用を軽減するためにはどうすれば良いのか、その対策方法・対処法を紹介していきましょう。
まず対策方法として、重要なのは「本当に睡眠薬が必要なのかどうか見極める」ということです。
高齢者は眠りが浅くなってしまう傾向がありますので、睡眠に満足感が得られにくくなります。
そんな時には、あまり気にし過ぎず、毎日少しずつ昼寝などで睡眠不足を補いながら、薬に頼らず対処してみましょう。
それでもどうしても、うまく眠れないという場合には、睡眠薬を処方してもらうのも1つの方法です。
ただし、その際には医師から指示された飲み方を守り、大量に服用するようなことが無いようにしてください。
高齢者の睡眠薬による副作用の対処法として、最初は少量で様子を見たり、短期間で服用を終えるように指示する医師も多いようです。
合わないと感じた場合は、すぐに医師に相談し、他の睡眠薬に変えてもらいましょう。
また、眠れない根本的な原因を解決することも大切です。
精神疾患が原因になっているケースもありますので、まずは精神科で相談してみるのも良いでしょう。
こういった対策方法・対処法をきちんと行い、できるだけ薬に頼ることなく、快適に眠れるようにしていきたいですね。
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