蕎麦を茹でた時の茹で汁、蕎麦湯(そば湯)
店によって出てくるところ、でてこないところがあり、馴染みがない人もいると思います。
しかし本当にそばにこだわる良質な良い蕎麦屋さんではほとんどのところが出してくれます。
そしてその栄養効果はすごく、昔は薬、特に消化薬として飲まれていたこともあったそうです。
蕎麦湯とは何なのか?
手打ちそばは表面にたくさんのヒビがあり、茹でる時にはそこから蕎麦が持つ栄養が大量に流れ出てしまっています。
その流れ出た栄養により白くとろみがついたお湯が蕎麦湯。
その栄養を無駄にすることなくいただこうということです。
子供のころ、そばを茹でただけのただお湯なのか?!と驚いた覚えもありますが、決してバカにしたものではありません。
実際その時もそばつゆに混ぜて飲んで大変おいしく、驚いたのを覚えています。
ではその蕎麦湯、どのような栄養が含まれているのでしょうか。
蕎麦湯に含まれる栄養
ルチン
体の老化を防ぎ、美容にも良いのはポリフェノールですが、中でも蕎麦湯のポリフェノールはルチンと呼ばれる特有のものです。
老化予防の他にも高血圧を抑える効果があり、血液をサラサラにしてくれて生活習慣病を抑えやすくしてくれます。
ビタミンB1・B2
肌の粘膜を強化して肌をすべすべにしてくれます。
また、糖分をエネルギーに変換する効果もあり、糖尿病予防にもなります。
コリン
こちらもビタミンBの一種ですが血行を良くし、新陳代謝を活性化するため二日酔いにも良く効きます。
また頭痛や吐き気などを引き起こすアセトアルデヒドを分解する効果もあります。
ナイアシン
こちらもコリンと同じように血行、新陳代謝の活性に効果があり、アセトアルデヒドを分解します。
また失調症などの精神疾患にも効果があるといいます。
食物繊維
水溶性の食物繊維により胃と腸の働きを良くしてくれます。
腸内環境を整えて老廃物を排出しやすくなり、便秘の改善にも役立ちます。
たんぱく質
こちらも水溶性で蕎麦湯のタンパク質の中でも上質なものとなります。
地域によって馴染みの深さが全然が違う蕎麦湯
蕎麦湯はもともと信州(長野県)で始まり、江戸に伝わったとのことです。
関西地方
江戸とは反対の大阪の方ではこれがあまり伝わらなかったらしく、現在の大阪でも半分の人が蕎麦湯を知らない。
それどころかそんなものを飲むのか!?という驚きの回答が多数でてきました。
自分も子供のころ蕎麦湯を出されて同じように思ったものですが、その栄養と効果を知ってみるともったいないなあと思ってしまいます。
出雲地方
しかしさらに西に行くと出雲地方があり、そこの出雲そばは日本3大そばに数えられる名品です。
そしてやはり蕎麦湯を使う文化があり、中でも釜揚げそばというものは蕎麦湯に麺が入った状態ででてきて、そこにそばつゆを上からかけて食べるというものです。
これはなんともおいしそうですね。
まとめ
このように様々な栄養が含まれていますが、これらはあくまで本当にしっかりした良質なそば粉を茹でた蕎麦湯に限ります。
スーパーの蕎麦や大衆食堂の蕎麦湯ではそこまでの栄養価は期待できないでしょう。
しかしそばの名店の良質なそば粉で作られたそばは本当に美味しいですし、そのそば成分が溶け出して要るという蕎麦湯はこれも格別に美味しいです。
その飲み方もいろいろな飲み方で楽しめますので、是非いろいろ試して見てください。
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