中華料理のレシピなどを見ていると、よく登場するのが「紹興酒」というものです。
紹興酒とは一体どのようなものなのか、日本酒と似たようなものなのか・・・色々疑問が出てきますよね。
では、紹興酒は料理にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?
日本ではそこまで使う機会が多くない紹興酒ですが、もし用意していない場合には、みりんなどで代用することは可能なのでしょうか?
そんな紹興酒に関する疑問点を、この調味料が持つ効果・効能も含めてわかりやすく解説していきます。
紹興酒とは?料理への効果は?
紹興酒とは、その名の通りお酒の一種であり、中国では代表的な醸造酒です。
紹興酒というのは、もち米と麦麹を原料として作られた老酒、つまり長い間寝かせておいたお酒です。
中国浙江省にある紹興地区といわれる地域で醸造される老酒のことを、特に紹興酒と呼んでいます。
世界三大美酒に選ばれるほど優れたお酒として知られる紹興酒ですが、料理に使用した際には、肉類を柔らかくする効果を発揮してくれます。
さらに、肉・魚などを用いた料理の際に使用すると、生臭いニオイを取り除いてくれる効果も期待できます。
紹興酒はそのまま飲んでも美味しいお酒ですが、料理に使用することで、その料理をより美味しいものに仕上げてくれる優れた効果も持っているのです。
紹興酒の代用はみりん?
紹興酒が自宅に無い場合、何を使えば代用することができるのか、というのも気になるところですね。
例えば、日本で親しまれている調味料の中でも、もち米や米麹、醸造アルコールなどを用いて熟成させることで作られる「みりん」は、紹興酒に近いものと言えるでしょう。
アミノ酸が豊富で、特有の甘みもあるため、代用品にも適しています。
もちろん、肉や魚介類の臭みを消す作用もあるため、そういった意味でも代用品として向いていると言えます。
ただし、代用に使用するなら、あくまでも「本みりん」を使用することがおすすめです。
みりんタイプ調味料やみりん風調味料では、代用品として物足りなさを感じる可能性が高いので、注意しましょう。
それからもう1つ、代用に使用できるとすれば、日本酒が挙げられます。
日本酒もアルコールを含んでいるという点で言えば、臭みを消したり肉を柔らかくする効果には優れています。
ですが、紹興酒とは違いのある特有の風味があるため、本来とは異なる風味の味付けに仕上がってしまう可能性があります。
このように、紹興酒を代用することは可能ですが、紹興酒には独特の風味があり、これを代用で表現するのは難しいのが現実です。
本格派の中華にチャレンジしたいなら、できれば本物を用意したいですね。
紹興酒の効果・効能は?
紹興酒は料理を美味しくしてくれる効果があるだけではなく、美容や健康面でも優れた効果・効能を発揮してくれます。
紹興酒にはアミノ酸が18種類も含まれ、その中には9種類の必須アミノ酸、全てが含まれています。
美容や健康に重要な役割を担っているアミノ酸を摂取できる、魅力的なお酒なのです。
さらに、紹興酒にはビタミンEやビタミンB2、鉄分、カルシウムなどの栄養素も含まれています。
また、アンチエイジングに欠かせないポリフェノールなども含有しているのです。
これらの魅力的な栄養や成分がたっぷり含まれる紹興酒は、血行を促進し、食欲を増進し、体力を回復させてくれるという嬉し効果・効能を持っています。
女性に多い冷え性やむくみの改善にも役立ってくれることが分かっています。
適量を楽しめばダイエットにも効果的と言われており、女性にとっては特に嬉しい効果・効能が期待できるお酒なのです。
料理に使用すれば料理を美味しくしてくれる働きがあり、さらにそのまま飲んでも、優れた美容・健康効果があると言われる紹興酒。
ぜひ、中華料理をする機会が少ない家庭でも、取り入れてみたくなるお酒ですね。
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