冷え込む季節でも室内を暖かくすることができ、しかも見た目にもオシャレな暖炉や薪ストーブ。
欧米の家庭で使用されている印象が強いですが、最近では日本でも、これを取り入れる家庭が増えていますよね。
ですが、「そもそも暖炉と薪ストーブって違いはあるの?」なんて疑問を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、これらの違いと、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。
暖炉と薪ストーブの違いとは?
まず、暖炉と薪ストーブの違いをチェックしてみましょう。
どちらも薪をくべて燃やすことで室内を暖めるものであり、同じではないのかと考える方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実はこれらには大きな違いがあります。
まず暖炉というものは、炉の部分がオーブン状になっており、暖めた空気は炉のところから屋外に排出される仕組みになります。
これに対して薪ストーブは、炉を密閉した状態になっており、鋳物から輻射熱が出るために遠赤外線による温もりが得られます。
また、暖炉は一般的に、壁に埋め込まれた状態で使用します。
薪ストーブと言われるものは、本体が露出した状態になっているのが特徴です。
こうして見てみると、暖房の仕組みも見た目も全く違ったものであることが分かりますね。
暖炉のメリット・デメリット
暖炉と薪ストーブを比べる際には、それぞれのメリット・デメリットをチェックしておきたいところですね。
暖炉のメリットと言える点は、壁に埋め込んだ状態で本体の周りをどんな風に飾るかを選べるという点です。
そのため、インテリア性が非常に優れており、オシャレに楽しむことができます。
しかも薪の香りやはぜる音なども楽しむことができるというのも、大きな魅力です。
それから、暖炉はバーベキューグリルなどを用いて直火過熱をすることができ、調理にも利用しやすいというメリットもありますね。
ただし、暖炉のデメリットといえる点に、暖房能力の低さがあります。
暖炉は室内の空気が屋外に排出される仕組みなので、イマイチ室内が暖まりにくいのです。
しかも薪がどんどん燃えてしまうので、大量に消費してしまうというデメリットもあります。
つまり純粋に暖房という目的を効率よく果たすものとしては、暖炉よりも薪ストーブの方が向いていると言えます。
薪ストーブのメリット・デメリット
薪ストーブは炉が密閉されている分、暖房効率が良いというのが最大のメリットと言えます。
また、遠赤外線による暖房なので心地よさを感じることもできます。
薪の減りもゆっくりなので、燃費という点で考えても、薪ストーブには大きなメリットがあると言えますね。
本体が露出して炎の熱を放つ薪ストーブは、部屋全体を効率よく温めることができます。
燃焼方式にも色々なタイプがあり、環境に配慮された方式のものを選べば、暖炉よりもかなり燃費の節約になるというのも嬉しいポイントです。
ただ、デメリットと言える点ももちろん無いわけではありません。
これは本体が露出した状態になっているため、どうしても室内で場所を取ります。
夏になっても収納することはできないため、壁に埋め込まれた暖炉よりも邪魔に感じてしまうことがあるでしょう。
暖炉と薪ストーブの、このようなメリット・デメリットを理解したうえで、取り入れる際にはどちらが自宅に適しているのかよく検討してみましょう。
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