コンテンポラリーダンスとは?~日本での知名度は低いが海外では最もメジャーなダンス♪~

コンテンポラリーダンスというジャンルのダンスを聞いたことがあるでしょうか?

日本ではダンスといえばヒップホップ、バレエなどが有名でコンテンポラリーというダンスは何かわからないという人が多いと思います。

しかし海外ではプロでダンサーを目指すとすれば大学でダンスを専攻し、その中心となるジャンルはこのコンテンポラリー、卒業後に働くことになるダンスカンパニーの踊りもコンテンポラリーという認識が当たり前となっているほど身近なものです。

【スポンサードリンク】

どのような踊り?

よく説明される時には「非古典的かつ前衛的で、時代の先端を体現している」と紹介されますが、こう聞いてもほとんどの人は意味がわからないでしょう。

では、もっと噛み砕いて説明していきます。

このコンテンポラリーという言葉の意味ですが、まさに「今」という意味であり、「今作っている最中のダンス」というイメージがわかりやすいと思います。

海外では子供の創造性を高めるために学校教育の一部にも取り入れられています。

日本のダンスの授業でも学校側の選択で古典ダンス・創作ダンス・ヒップホップダンスから選べるので、その中の創作ダンスが一番近いのではないでしょうか。

コンテンポラリーとモダンダンス

この「今」という言葉ですが、「モダン」も同じ意味です。

モダンダンスは1960年代にクラシックバレエに対する新しい試みという意味でイサドラ・ダンカン、セントデニスらによってベースが作られ、その後マーサ・グラハム、レスター・ホートンらによって現在広まっているモダンダンスという形が作られました。

つまり当時はこのモダンダンスが「今作っているダンス」だったのです。

しかしそれからもう50年ほどたち、モダンダンスにもダンカンテクニック、ホートンテクニックなど、こう動くものだ、こういう形にするものだというルールが決められ、「作っている」ではなく「完成した踊り」になってしまいました。

そこでモダンに変わる新しい言葉として当時は「ポストモダンダンス」という言葉が使われ、これは「モダン」という言葉を使っているためか定着せず、いつしか「コンテンポラリーダンス」という言葉がその意味に取って代わるようになりました。

今作っているという定義

この今作っているという定義ですが、「踊りの動きとして新しい挑戦をしている」という意味と「作品として新しい試みをしている」という2つの意味に大別されます。

作品としての試み

この作品としての試みは様々で舞台装置や新しいコンピューター技術、特にプロジェクターを使った作品が多く、映像の方がダンサーの動きに反応するモーションセンサーという技術もでてきました。

このような観客から見ていて面白い試みもあれば、ほとんど踊ることをせずにステージで叫び続ける、またジェスチャーを使ってストーリーを表現するのですが、このジェスチャーを踊りにせず、ジェスチャーのままステージで行う人も多く、これらはダンス作品を見に来た観客からすれば「わけのわからないものを見せられた」という印象を受ける方も多いでしょう。

何を面白いと思うかは人それぞれですが、このようにコンテンポラリーダンスは訳のわからない世界という印象を持ち敬遠する人は国内外を問わず多いです。

大きくなるダンスカンパニーは「ステージである以上観客を楽しませるべきだ」という考えを持ち、振付家は観客から見て面白く見える方法も考えています。

そこを「観客に合わせていたら本当に自分のやりたい作品はできない!」と考える振付家は観客を無視したマニアックな作品が多く、アンダーグラウンドな世界に行くとこのような作品が多くなります。

そのような観客を無視した作品が好きでアンダーグラウンドに足を運ぶ人もいるわけですが。

踊りの動きとして新しい挑戦

こちらはダンスを決まった形でなく、さらに発展させていこうという試みです。

もともとモダンダンスというのは形や動きのルールのすべて決まっているクラシックバレエに対して、もっと他にも面白い動きがあるのではないか、また1つの踊りというのは特定のその形で踊ることに恵まれた体を持つ人には良いが、その踊りに向いていない人にはもっと面白い良い踊り方があるのではないか、など様々なアーティストの「声」から生まれてきました。

さらにこのようなバレエベースのダンスとは別にストリートで踊られていたダンスから、最初はブレイクダンスだけだったものからどんどん新しい動き技が開発され、今ではヒップホップ、ポップ、ハウスなど様々なジャンルに分かれています。

このようにダンスに限らずアートは伝統的な良いものを継承していく人たちと、新しいものを継承していく人たちの両方により発展していきました。

現在流行りのコンテンポラリーダンスとは?

最近ではこれらストリートダンスの中から振付家はフロアでの動きやロボットやマリオネットのように関節1つずつを動かすアイソレーションなどの動きを面白いと考え、それらの動きをダンサーに追求するようになっています。

これはアートの最先端のヨーロッパのダンサー達はできる人が多いです。

特にフランスやドイツではバレエトレーニングベースのダンサーでなくストリートのダンサーだけを使ってコンテンポラリー作品を作る振付家もでてきました。

しかしモダンダンスやストリートダンスの生まれたアメリカではヨーロッパほどの柔軟性がなく、まだまだストリートテクニックのできるコンテンポラリーダンサー、コンテンポラリーダンスの面白さを理解できるストリートダンサーが少なく、ヨーロッパに比べると少し遅れていると言えます。

【スポンサードリンク】

日本で知名度が上がらない背景

このようにコンテンポラリーダンスには自らの独創性、作り出す力を大きく必要とします。

そしてこれが日本にはいまいち広まりません。

その理由は私の推測ですが。

脳科学において日本人は「言われた仕事をこなすことを好む」という傾向が多いようです。

DNA的に日本人の8割はこの分類らしく、自分で作るということを「やりたいと思わない傾向」があります。

つまりルールの決まっているバレエやステップの決まっているダンスなどでそのテクニックを高いレベルまで練り上げることを楽しいと感じる傾向にあるということです。

自分のやりたいダンスを求めて海外に出ていったり、日本でも少し変わった動きをする人たちはこれに属さないごく一部の人なのかもしれません。

最後に

以上のようなコンテンポラリーダンス、他のダンスのように特定の形が決まった形でなく、「こういうダンス」というイメージがつきにくいものだと思います。

しかしただルールもなく動いても完成度の低い踊りになってしまうので、トップのダンサーたちは自分の踊りに何かイメージやルールを持って動くという練習を行い、その自分の練習の中で自分の得意な動きを見つけていくという練習を積み重ねて人にはできない自分だけの踊り方を追求していっています。

ジャズダンサー、バレエダンサーなども既存のルールに自分のルールを加え、コンテンポラリージャズ、コンテンポラリーバレエなどと自分の踊りを発展させていっています。

ダンスの本来の意義がこのように自分を表現する手段の1つですので、プロのダンサーとして人生で踊ることを追求していく人たちが、このコンテンポラリーというジャンルをベースにするというのは納得でしょう。

【スポンサードリンク】
サブコンテンツ

このページの先頭へ