まだまだ未熟な赤ちゃんの体。
親としては、「この愛しい体に何かあったら大変!」と、気が気ではありませんよね。
そんな時、先天性の異常の可能性や外傷などが原因で「レントゲンを撮る」と医師に言われたら、不安になってしまう方も多いのではないでしょうか?
「レントゲンは被爆すると言われているのに、赤ちゃんの体には大丈夫なの?」なんて考えてしまいますね。
そこで、赤ちゃんのレントゲンは体に悪影響が無いのか、被ばくのリスクはないのか、取り方はどうすれば良いのかなど、気になる点を解説していきます。
赤ちゃんにレントゲンは大丈夫?
赤ちゃんにレントゲンを使用することが大丈夫なのかどうか、という点に関してですが、これは「医師の判断であれば大丈夫」と考えることができます。
確かに、レントゲンというのはX線を用いて体の内部の状態を確認するために行うものであり、この際に多少は被爆してしまいます。
被ばくというと、大変な影響があるのではないか、将来的に大きな病気のリスクを負うことになるのではないか、といった不安が生じますよね。
大人の体ならまだしも、未熟な赤ちゃんの体に被爆なんて考えただけでゾッとしてしまう方も多いでしょう。
ですが、実際にはレントゲンで用いられる放射線量というのは、人体への影響はごくわずかで、心配するレベルではないとされています。
例えば平常時、原子力発電所などから放出されている放射線による被ばく量は、年間1ミリシーベルト程度です。
これに対して、歯科のレントゲンで受ける放射線量は1枚で0.01ミリシーベルト程度、胸のX線の場合なら0.05ミリシーベルト程度です。
つまり、何気なく日常的に浴びている放射線量よりもはるかに小さな数値の放射線ですので、被爆して大きな影響を受けることは考えにくいのです。
ただし、注意しなければならないのは、検査の内容により放射線量が違ってくるという点ですね。
レントゲンでも、部位によっては放射線量が多少、多くなります。
何度も繰り返し受けるような場合は、医師にしっかり相談して、納得できる状況で受けるようにしておきましょう。
赤ちゃんのレントゲン※被爆の影響は?
赤ちゃんのレントゲンによる被爆の影響で、大きな病気を起こしてしまうことがあるのではないか、と不安になる方もいますよね。
確かに放射線というものは、細胞の核の中にあるDNAを傷つけてしまうという困った性質があります。
ですが、実はこの傷つけられたDNAは、その大半が短時間の間に修復されて元通りになることが分かっています。
レントゲンのような微量の放射線による検査では、万が一、傷付いたDNAがあったとしても、すぐに修復されていると考えることができますね。
被爆によって起こり得る病気としては、癌や白血病などが挙げられます。
また、不妊などが起こるリスクもあることが分かっています。
これらの症状が後々になって表れてくる恐れがあるということが危惧されていますが、レントゲンのような微量の放射線であれば、こういった問題も心配する必要はないと言えます。
赤ちゃんに何らかの異常があるかもしれない状況で、被爆による影響を気にして必要な検査を受けない方が問題です。
医師も、ムリに赤ちゃんにレントゲン検査を受けさせているわけではなく、被爆による影響と赤ちゃんの状態を天秤にかけて「必要」と判断したからこそ、レントゲン検査を実施しています。
見えない部分に潜んだ赤ちゃんの異常を早く発見するためにも、医師がそう判断したなら、きちんとレントゲン検査を受けておきましょう。
赤ちゃんのレントゲン☆取り方は?
基本的には、そこまで神経質になる必要のないレントゲン。
ですが、いざ受けると決意したところで、次に気になるのは「レントゲンの取り方」ですよね。
赤ちゃんは大人のように、じっとしていてはくれないので、取り方もなかなか難しいものです。
まず方法としては、歯科などの場合はママが抱っこした状態でイスに座り、レントゲン撮影する方法があります。
それから、胸部などの場合には、手足を問題ない位置で押さえておいて撮影、ということもありますね。
日本ではあまり見かけませんが、外国では、赤ちゃんがレントゲンを撮影する時の専用の器具を使用するところもあります。
筒状の器具の中に赤ちゃんが入り、バンザイをした姿勢で固定されるというものです。
赤ちゃんのレントゲンの取り方、これらの工夫があることからも、「なかなか難しい」ものであることが分かりますね。
これについても、「信頼できる医師やレントゲン技師にお任せするのが1番」ということが言えそうです。
コメントを残す