はじめに
わさびを食べる、というとどのようなイメージがあるでしょうか?
お刺身やお蕎麦などの薬味付けというイメージが強く、メインのおかずというイメージはあまりないでしょう。
しかしあまり知られていない話ですが、市販されているわさびはコスト削減のため科学調味料が加えられ、本来のわさびの味からはかなり違っています。
わさびのあの辛みというのも、実はわさびそのものの辛みではなく科学調味料の味だったりします。
本来のわさびは、科学調味料で味付けされたわさびほど辛くなく、上品な味がするので、それ単体でもおいしくいただけるほどの食材です。
また、わさびには様々な抗菌作用があり、非常に体に良いことでも有名です。
食べ方や調理法にも様々なものがあり、食材としてもたくさんの可能性があります。
わさびの食べ方の中でもわさび単体を漬物として調理したわさび漬けに注目してみたいと思います。
わさび漬けとは?
わさび漬けとはわさびの根や茎をみじん切りにして塩漬けにしてから熟成させた酒粕に食塩や砂糖などを練りあわせた漬物です。
わさびの鋭い香り、食感と酒粕の甘みにより口当たりが良いことで知られ、ご飯のおかずにも良いですし、酒のつまみにも最適です。
その製法は昔からあったようですが、1889年に東海道線静岡駅で土産物として売られたのをきっかけに各地に広まりました。
わさび漬けの効果とは?
上記のような製法ですので、栄養価としてもわさびと酒粕、両方の効果が期待できます。
わさびの効果
わさびで最も注目されるのは先ほども記載しました殺菌効果です。
抗カビ作用が強く、食中毒の原因となる腸炎ビブリオ菌を殺菌し、最近また流行りだして脅威となっているO-157をも抑える効果もあります。
さらに食欲増進作用のほかに血栓予防作用、骨量増進作用、抗がん作用、下痢止めや抗虫効果もあります。
酒粕の効果
酒粕には成人病予防効果があります。
糖尿病や肥満予防が期待でき、がん予防にもなります。
どの程度の量が効果的か?
食べ方としても一度で大量摂取すれば良いということはなく、そうしてしまうと栄養が象ってしまいます。
理想としては毎日少しずつ、目安では20g程度のわさび漬けが効果があるようです。
わさび漬けのアルコール分
こちらは注意点ですが、わさび漬けには酒粕がふくまれているのでアルコールが含まれています。
そのためお子様や飲酒運転、また妊娠中などは気をつけなければなりません。
わさび漬けの製造過程にはJAS規格により、アルコール2.5%以上という成分規格が決められています。
市販の酒粕に含まれるアルコール分は8%ほどです。
ビールが6%ですので、酔っ払う程度には十分な量が入っているということになります。
おいしい食べ方
最後にわさび漬けを楽しむためにオススメの食べ方を紹介します。
主にご飯のおかずにしたり日本酒を飲む時に一層おいしくいただけます。
それ以外の味付けの変え方としてはちょっと醤油を落とす、かまぼこにつけるなどの方法があります。
かまぼこはわさびをつけると物足りないですが、わさび漬けですと酒粕に含まれるアミノ酸により適当なうまさになります。
賞味期限としては1ヶ月ほど、酒粕もわさびも保存性がよく、食べられる期間は1ヶ月以上あるでしょうが、しばらくたつと辛さが飛んでしまいます。
そのためおいしくいただける期間が1ヶ月ということになります。
まとめ
以上のような漬けでしたが、このように日常に存在している食材には様々な食べ方、楽しみ方があり見逃している情報が多くあります。
こうやって食べるものだ!と決めるのではなく様々な面から情報を集めてみると、いろんな食事の楽しみ方が見つけるでしょう。
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