その景観やセレブなイメージから多くの人が憧れる高層マンション生活。
しかしその一方で高層マンション反対派という人たちもいます。
反対の理由は景観保護だと思われていましたが、それ以外にも健康問題が理由という話もあるのです。
高層マンションは体に悪い?
これは人間の体というのは不思議な部分が多く、はっきりとした解明ができているわけではありません。
しかし気圧による影響というのはあるようです。
気圧の体への影響
深海魚を想像してもらえばわるように、深海魚はかなりの水圧下で生活しており、浮上すれば体が膨張して爆発してしまいます。
このように人間の体にも気圧というものがかかっており、日常生活で我々の体は1気圧の力で押され、1気圧の力で押し返しています。
それがマンションで階層が上がっていけば気圧が下がり、体になんらかの変化は起きるということです。
しかしその違いは微々たるもので本当に影響があるのか?というところがはっきり解明されていない部分です。
耳にある気圧受容器
この気圧に反応する器官ですが、人間の場合は内耳にあると考えられ、飛行機などで上昇すると耳が痛くなるという人もいると思います。
こうした体質の人は気圧の変化に敏感ということです。
データでも三半規管の弱い人、アレルギー鼻炎を持つ人は高層マンションに住むと気分が悪くなるという結果がでています。
エレベーターの影響
エレベーターは高速で上下を移動するために体に軽いGがかかっています。
これは高層になるほど影響は大きく、気圧も急に変化します。
人間の体に大きく影響するほどのものではありませんが、体重の増える妊婦さんの場合、このGの影響はより大きくなります。
揺れの問題
日本は地震の多い国で建物にはかなりレベルの高い耐震構造がされています。
しかしこれにより全く揺れないというのは不可能です。
当然揺れは下からくるので建物の上の方は大きく振られていることになります。
地震というのは大きなものしか報道されていませんが、日本では小さな地震はかなりの頻度で起こっています。
つまり高層に住むほど常に微量な振動を体に受けているというわけです。
当然人間の体というのは振られ続ければ気分がわるくなりますね。
ストレスの影響
そしてこれらの様々な影響から発症するのがストレスです。
少しずつでも不快感なものを浴び続ければストレスは蓄積されていきます。
そして人間の体の病気などはこのストレスからつながるものがほとんどです。
実際に妊婦の方の流産率も高層マンションに住む方の方が割合が高いという統計がでています。
このように統計という数字がでている以上、やはり高層マンションの健康被害は存在すると考えるべきではないでしょうか。
影響のある高さ
主に高層マンションというのは10階建て以上のものをいいます。
高さでいうと31メートルほどです。
そしてこの31メートルから、というのが悪影響があったと報告される傾向の多い階層です。
この31メートルという高さは1960年代までは建築基準法において高さ制限が課せられていた高さでもあります。
その当時から体に影響がでる高さというのを知っている人がいたのかもしれません。
情報は隠蔽されている?
日本の政府によくある話ですが、国土交通省や厚生省はこのような問題には無関心です。
というのは、やはりお金が回る世界だからでしょう。
原発問題などもそうですが、このような建物は多くの金が回るため経済をよくする効果もあり、逆に言えばこのようなシステムがないと日本の経済は回らず混乱が起きるという原因があります。
健康よりお金の問題で騒がれるタワーマンション
昨今問題になりました「タワマン節税」問題。
富裕層が税金対策のために使っているという問題です。
資産を受け継ぐ際に相続税というものが発生しますが、これを現金で引き継ぐのでなく、マンションを受け継ぎ、固定資産税という形で税金を払えば払う税金が少なくすむというものです。
この富裕層にしか使えないシステムの対策のために政府はマンションの高層階の増税を行いました。
このようなお金の問題には敏感なのに、国民の健康問題には無関心なのですね。
まとめ
イギリスやフランスなどヨーロッパの方では高層マンションは危険だと政府が発表し、すでに禁止する動きが行われています。
アメリカでも景観保護を理由に建物の高さが決められていますが、これも高層ビルが危険とわかっているという理由が裏にあると言います。
アメリカのトランプ氏などは空中権という権利を買い取ってトランプタワーを規定より高く建設し、自分の住む場所から見える景観=自分の力の象徴というイメージを持つアメリカ人の間ではそのような場所に住むことが人気のようです。
そのような権力者たちの間では健康問題など目に映らない小さな問題になってしまうのでしょうか。
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