なぜ海の水がしょっぱいのか、実に不思議ですよね。疑問に思いませんか?
海水浴などで海の水が口の中に入るとかなり塩っ辛いですよね
日本昔話に出てくる、海の中で石臼でぐるぐる回して塩ができてるのでしょうか?
分かりやすく解説していきます。
なぜ海はしょっぱいの??
海がしょっぱいのは水に塩が溶けているからですが、なぜ、海に塩があるのでしょうか・・・
それは、日本昔話に出てくるよりかなり前、約45億年前の地球の成り立ちに関係します。
地球ができてすぐの頃、
隕石の衝突や火山活動が活発なため、大気は熱く
空気中には水蒸気や二酸化炭素以外にも
塩化水素が含まれていました。
徐々に地球が冷えていく中で、
水蒸気が水となると
空気中の塩化水素を溶かし、雨となって降ります
もちろん、塩化水素が水に溶けると「塩酸」になります。
今では考えられませんが、地球では塩酸の雨が降っていたのです。
塩酸には色々な物質を溶かすという性質があり
それが地上の岩や石に降ると
ナトリウムやマグネシウムが塩酸に溶け、他の雨水と一緒に川となって海に出ます
この時、塩酸(HCl)とナトリウム(Na)が混ざり
塩化ナトリウム(NaCl)が出来るのです
この塩化ナトリウムが「塩」です
これを何千年も続けているうちに海ができたのです
海ができた当初は海水は酸っぱかった?
前述のように海には塩素ガスと雨水が溶け込んだ塩酸が流れており、強い酸性で酸っぱい味だったそうです。
塩酸の海は、長い年月を経て、さらに、海中の岩や石の中のナトリウムやマグネシウムなどを溶かし込み、少しずつ海の水は酸性から中性に変化し、現在のような海になりました。
世界の海の塩分濃度は一定?
19世紀の後半、イギリスの軍艦チャレンジャー号により、世界各地の海水が採取され、エジンバラ大学という大学に送りました。
この大学のディットマー教授は、海水中の主要な8成分を分析しました。
その結果、海水濃度は著しく一定であることを発見しました
海水中の濃度は、海の表面での水の蒸発や降水、河川などの水の流入、北極海や南極海での氷の変化などによって変化するだけであるといえます
また、海洋学では、外洋の海水1㎏には約35gの物質が溶けており、塩分35%となります
日本昔話では?
ところで日本昔話では、どんな話だったのでしょうか?
ある村の貧乏な男の家に白いひげのおじいさんを泊めてあげたら、小さな石うすをもらいました
男はためしに、「米出ろ、米出ろ」石うすを右に回してみました
すると石うすから、まっ白い米がザクザクと出てきました
そして、左に回すと米が止まりました
男は米や魚をたくさん出して、まわりの家にも分けてあげました
しかし、男の隣に、欲張りな兄さんが住んでいました
兄さんは夜になると弟の家に忍び込んで、石うすを盗み、舟にのって海へ逃げました
兄さんは一生懸命に舟をこいだので、お腹がペコペコになりました
そこで、持ってきたおにぎりを取り出すと、
「そうだ、塩をつけて食べると、きっとうまいだろう。よーし、塩出ろ、塩出ろ」
と、石うすを回すと、石うすからは塩がザラザラとあふれ出して、たちまち舟いっぱいになりました
欲張り兄さんは石うすから物を出す方法は見ていたのですが、止め方は見ていなかったのです
ついに舟は塩の重さに耐えられなくなり、そのまま海に沈んでしまいました
ところであの石うすは、今でもグルグルと回って塩を出しています
海の水がしょっぱいのは、こういうわけなのです
これが日本昔話になります
まとめ
どうでしたか?
海の水がしょっぱいのは色々な偶然が重なって今回のような海水になったんですね。
そう考えると、我々生き物が生きているのも本当に偶然がいくつも重なってまさに、奇跡的なことが起きて
我々が生きているんですね。
海を見ながらそんなことを考えながら見てみましょう
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